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【06】エミリの小さな包丁/森沢明夫

『エミリの小さな包丁』森沢明夫(角川文庫、2019)

おじいちゃんに会いたくなったら、またこの本を開こうと思う。

僕には「おじいちゃん」と呼べる存在が身近にいない。
でも、そこについては特に何とも思っていない。
なぜなら物心ついた時から両親以外には祖母しかいなかったから。
ただ、それだけ。

だけど、「自分におじいちゃんがいたらどんな感じなんだろう~」と
空想することはたまにある。

頑固なおじいちゃん?
優しいおじいちゃん?
無口なおじいちゃん?

どんなおじいちゃんでも、きっと好きになっていたと思う。
エミリのおじいちゃんもその1人。

まるで自分におじいちゃんができたような感覚になる。
それに不思議と、おじいちゃんのセリフや描写がすんなりと心に響いてくる。
魔法みたいに。

おじいちゃんはピンと弓のように背筋を伸ばし、日焼けした両手を合わせて「いただきます」と言った。

p52

この一文がおじいちゃんのすべてを語っていると思う。
背筋を伸ばして「いただきます」と言える人は素敵ですよね。
こんな凛々しい人に、自分もなりたい。

幸せになることより、満足することの方が大事だよ。

p130

これは簡単そうで難しい。
今現在、この意味を考えながら生活しています。
「幸せ」と「満足」の違い。
多くを望まない、的なニュアンスでおじいちゃんは言ったのだろうか、、、。
じっくり考えていきたいと思います。

なるべく、いい気分でいなさい。

p295

これも日々実践するのは難しい、、、けどなるべく意識をしています。
具体的には、ニコニコするようにしてますかね。
仕事が大変なときでも、なるべくニコニコ、はにかむ。
最悪、口角だけはあげる、みたいな(笑)

なんだかそのほうが、人生がいい方向に傾く気がするんですよね。
これは継続していきたいです。

それでもだめで、もう疲れた~~~~!ってときは
またおじいちゃんに会いに行きたいと思います。

また


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