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和食が脳の劣化を守ってくれる
和食が脳の劣化を守ってくれる
日本が世界に誇る伝統料理・和食。健康的で栄養バランスが優れていることから、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
しかし、和食には意外な別の効果があることが最新の研究で判明しました。
リバプール大学の研究チームが、40歳から89歳までの日本人1636人を対象に調査を行いました。
参加者には3日間の食事内容を写真に撮って記録してもらい、食生活と様々な健康データを比較しました。
その結果、和食を良く食べている人、脳の萎縮が抑えられていることが分かったのです。
※ただし、女性に限ります。
一般的な中高年女性の場合、毎年脳が0.294%縮小するのに対し、和食派は0.145%と萎縮のペースが半分以下に抑えられていました。
脳が小さくなると、認知機能の低下や認知症のリスクが高まります。逆に脳の萎縮を防げば、健やかな老後を過ごせる可能性が高くなるのです。
この結果の理由として、和食に豊富に含まれるポリフェノールや不飽和脂肪酸、食物繊維などの栄養素が、抗酸化作用や神経細胞を守る働きをしていると考えられています。
ただし、なぜ女性だけに効果があったのかは不明です。
男女で栄養素の働きが異なることが原因の一つとみられていますが、詳しい理由は不明です。
和食は塩分が多く偏りがちなデメリットもありますが、脳に優しい食生活としては間違いなく有効です。
健康で認知症を予防したい人は、適塩の和食を心がけることをおすすめします。
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