体重は増えても減ってもバカになる【維持するのが一番】
体重は増えても減ってもバカになる【維持するのが一番】
マウントサイナイ・アイカーン医科大学の研究
体重の変化は少ないほうがいい
今回の内容は、この一言に尽きる
研究者は、60歳以上かつ認知症ではない15977人を対象に研究を行った
平均年齢は73歳、女性の割合は59%、平均BMIは27
認知機能(MMSE)を計るテストの平均は28.4点
(MMSEは30点満点、23点以下は認知症の疑いあり)
参加者をその後、平均5年間追跡して、体重の変化と認知機能の衰えを調べた
全参加者は認知機能の成績が平均して、0.16点下がっていた
しかし、体重が大きく変化したグループに限ると、結果は大きく違っていた
BMIが5%以上増加していた人は成績が0.26点下がっていた
BMIが5%以上減少していた人は成績が0.27点下がっていた
(人によって3~4kgくらいの変化)
体重を維持していた人に比べて、認知機能が大きく下がっていることが判明した
体重が大きく変化したグループは、体重を維持していた人に比べて60%以上も早く認知機能が衰えていることになる
体重の変化が頭を悪くする
この結果は、認知機能に影響を与える要素(年齢、性別、人種、学歴、病歴)を調整しても確認された
他にも、元の体重も関係がなかった
元から太っている人が痩せても、元から痩せている人が太っても、認知機能が大きく衰えていた
いかなる人も体重が大きく変化すると、バカになる
さらに、アルツハイマー病のリスクを35%上昇させることも分かった
体重の変化は百害あって一利なしである
今回の研究では高齢者を対象としている
しかし、体重の変化と認知機能の低下がいつから始まるかは分からない
若いからといって、太ったり痩せたりを繰り返していると、いつの間にか認知機能が低下している可能性がある
普段から、体重を維持するように心がけたい
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参考文献
Stability in BMI over time is associated with a better cognitive trajectory in older adults
https://alz-journals.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/alz.12525