どれくらいの【読書】すれば収入は上がるのか?
どれくらいの本を読めば収入は上がるのか?
パドヴァ大学の研究
対象者:1920年~1956年に生まれた男性
・研究の意図
本を読むのはいいとされるが、実際どのくらいの読書で人生がかわるのかはよく分かっていない
子供の頃の読書量と収入を調べて、どのくらいの本を読めば、収入が上がるのか調べた
・研究の内容
1920年~1956年の間にイタリア、ドイツ、フランスなどの9ヵ国で生まれた男性5280人を対象に研究した
10歳の時に家にどのくらいの本があったのかで被験者を4つのグループに分けた
①家にある本が10冊以下
②家にある本が100冊以下
③家にある本が200冊以下
④家にある本が200冊以上
・結論
まず、義務教育を受けた子供と、義務教育にプラスして高等教育を比べた場合、後者は平均して9%収入が増加していた
賢いため、いい職業についていた
その中でも、家にある本が多い家庭で育った子供は最大で収入が21%増加していた
本がない家庭の場合は収入の増加はわずか5%に留まった
特に田舎に住んでいるほうが収入が増加する傾向が強かった
しかし、家に本がたくさんあるだけでは意味がない
子供が自分の興味のある本を最低でも10冊は読んでいないと、将来の収入には寄与しない
あくまで本は知識を吸収するもの、観賞用ではない
他にも、両親がホワイトカラーかは関係がなかった
親の教育レベルと子供の将来の収入には関係がない
大事なのは子供が本を読むことである
研究者によると、家にある本の数である程度、子供の認知力を推測できるとのこと
子供が社会で成功するかは、本を読める家庭環境によって決まる
親ができることは子供が興味を持った本を買い与えることである
これを読め、あれを読めと強制していては、子供が読書嫌いになるだろう
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参考文献
Books Are Forever: Early Life Conditions, Education and Lifetime Earnings in Europe
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/ecoj.12307/abstract