マイクロブレイクがすごい件
マイクロブレイクがすごい件
西ティミショアラ大学の研究
仕事中に休憩を取ることはとても大事だ
だが、休憩の大切さを理解している人は少ない
お昼休みにガッツリ休憩をするから、問題ないと思っていると仕事のパフォーマンスは上がらないだろう
過去に行われた休憩に関する文献を集めた
休憩の中でも10分以下の休憩のマイクロブレイクを扱った文献を22件集めて、メタ分析を行った
その結果、マイクロブレイクの時間、マイクロブレイクが向いている仕事と向いていない仕事、マイクロブレイクの効果を上げる方法が見つかった
まず、マイクロブレイクの時間は長いほうがよかった
今回の研究では最大10分だったが、休憩時間が長いほど、仕事のパフォーマンスが上昇していた
トイレで一度席を立ったら、すぐに席に戻るのではなく、少し休憩してから戻ったほうがいいらしい
次に、マイクロブレイクが向いている仕事だが、二つあった
事務作業と創造的な作業だ
事務作業は、単純作業と言い換えてもいい
データ入力、書類作成などの頭を使わない仕事でマイクロブレイクを取るとパフォーマンスが大幅にアップする
単純作業は頭を使わない、そのため余計なことを考えてしまい、ミスをする
マイクロブレイクによってリスクを減らせる
創造的な作業はアイデアを考える作業である
アイデアに必要なのは発散的思考
ボーッとしたりリラックスしている時にアイデアは思い浮かぶ(シャワー中など)
そのため、マイクロブレイクを取ることで脳が休まり、アイデアが浮かびやすくなる
認知の要求が厳しい仕事にはマイクロブレイクは影響がない
認知とは集中のこと
集中力のいる作業の合間にマイクロブレイクを取っても、その後のパフォーマンスに影響はなかった
ただ、少しだけ活力が回復した
重要な書類を作成している時、ミスがないかチェックしている時などにマイクロブレイクを取っても意味はない
マイクロブレイクの効果を上げるには、仕事と関係のないことをするほうがいい
頭を使う仕事をしているのなら、ストレッチをしたり、お笑いの動画やショートムービーなどを見るのがいい
逆に、肉体労働をしているのなら、頭を使うミニゲームなどをするといいだろう
マイクロブレイクを取っても、パフォーマンスが下がることはない
そのため研究者は、マイクロブレイクはたくさん取っても問題ない、と述べている
仕事をぶっ続けで行って効率が落ちるより、こまめに休憩してサクッと仕事を終わらせる
どちらが好ましいかは火を見るより明らかだ
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参考文献
"Give me a break!" A systematic review and meta-analysis on the efficacy of micro-breaks for increasing well-being and performance
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0272460#sec025