食事中によく聞くフレーズ「よく噛んで食べない」は意味があるのか?
食事中によく聞くフレーズ「よく噛んで食べない」は意味があるのか?
マース・インコーポレイテッドの研究
食事中に誰もが一度は耳にしたことがあるフレーズ「よく噛んで食べなさい」
よく聞くが実際に意味があるのだろうか?
世間では、満腹中枢が刺激されて食べ過ぎを防げる、唾液がたくさん分泌されて虫歯を予防できる、口の回りの筋肉を使うので小顔になる、などと言われている
研究者は咀嚼の時間や回数と食欲などの関係について調べた
過去に行われた咀嚼に関する研究を15件集めて系統的レビューを行い、10件に関してはメタ分析を行った
結果、食べ物をよく噛むことは、ダイエットに効果的だった
咀嚼の回数を調べた研究では、噛めば噛むほど、満腹感が増えることが確認された
アーモンドやピザの咀嚼回数を10回から40回に変えて、食べてもらった
60分後、90分後で、満腹感が増え、空腹感が抑えられていた
咀嚼する時間を延ばした研究では、食欲が減ることが確認できた
咀嚼時間を30秒延ばした所、その後に食べるお菓子の量が減少した
腸内ホルモンを調べた研究では、食べ物を噛めば噛むほど、食欲を増幅させるグレリンの分泌が抑制されていた
その他、自己申告による空腹感も減少していた
食べ物をよく噛むと、満腹感が高まり、空腹感は減る、食欲も抑えられるので、ダイエットの心強い味方になるだろう
食事は、よく噛んでゆっくり楽しむのが一番である
食事に対する満足度も上がって、スリムな体型も維持できる
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参考文献
Effects of chewing on appetite, food intake and gut hormones: A systematic review and meta-analysis
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26188140/