両親が太っていると子供も太る確率が高い
両親が太っていると子供も太る確率が高い
◆ 肥満の原因は親にあるかもしれない
あなたは太っていますか?
肥満の原因はさまざまですが、今回は遺伝と肥満の関係について焦点を当ててみましょう。
イスラエルのテルアビブ大学の研究により、親の体重が子供の体重にどの程度影響を与えるのかが明らかになりました。
◆ テルアビブ大学の研究
イスラエルでは徴兵制が導入されており、入隊時には健康診断が行われます。
そのため、研究者たちは豊富なデータを利用して、親と子供の体重に関する詳細な分析を行うことができました。
研究対象となったのは、父親、母親、子供を含む447,883人ものデータです。
◆ 両親の若い頃の体重が子供に与える影響
研究者たちは、両親の17歳の時点での体重と、子供の17歳の時点での体重を比較しました。
その結果、親の体重が子供に与える影響は非常に大きいことが分かりました。
具体的には、17歳の時に太っていた両親から生まれた子供は、17歳の時に太っている確率が非常に高くなることが判明しました。
◆ 具体的なデータ
両親が標準体型だった場合:子供が17歳の時に太っている確率は15.4%
両親が痩せていた場合:子供が17歳の時に太っている確率は3.3%
両親が太っていた場合:子供が17歳の時に太っている確率は76.6%
また、両親が太っていた場合、男性よりも女性のほうが太っている確率が高いです。
両親の片方が太っていた場合、父親が太っているより母親が太っているほうが子供が太る確率が高くなります。
◆ さいごに
もしあなたが17歳の時に太っていたとしたら、それは両親の影響かもしれません。
ただし、肥満の原因は両親だけではありません。
遺伝の影響を理解しつつ、健康的な生活習慣を身につけることで、肥満を防ぐことができます。
親から受け継いだ体質を理解し、それに応じた対策を講じることが重要です。
肥満の原因が遺伝であれ、不摂生であれ、今からでも健康的な生活を始めることが可能です。親の影響を乗り越え、より健康的な未来を目指しましょう。
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参考文献
Heritability of Body Mass Index Among Familial Generations
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2820556