頭の調子が悪いと、肝臓の調子も悪くなる!?
頭の調子が悪いと、肝臓の調子も悪くなる!?
私たちの身体の各臓器は、見た目以上に密接な関係を築いている。
特に脳と腸の関係はよく知られているが、実は脳と肝臓も深い結びつきがあることが最近の研究で明らかになった。
金沢工業大学の研究チームがマウスを使った実験で、脳の働きに重要な物質BDNFの量を減らすと、肝臓に異常が起きることを発見したのだ。
BDNF(脳由来神経栄養因子)は、運動時に分泌される物質で、脳の成長や機能維持に寄与している。
研究チームはBDNFの生成を抑制したマウスでは、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)を発症しやすくなることを示した。
NASHとは肝臓の細胞内に脂肪が蓄積する症状で、放置すると肝硬変や肝臓がんの危険性がある。
要するに、脳の調子が悪いと肝臓も調子が悪くなり、脂肪を蓄積しやすくなるという関係があるようだ。
これは運動不足やストレスなど生活習慣の乱れが影響している可能性が高い。
脳と肝臓を健康に保つには、食事の質を見直すこととともに、適度な運動を心がけることが大切だ。
運動でBDNFが分泌されれば、肝臓の機能も改善され、病気のリスクを下げられるはずだ。
沈黙の臓器と呼ばれる肝臓の健康は、自覚症状が出にくい分、日頃の生活習慣に気を付ける必要がある。
脳と肝臓を意識した健康な生活を送ることで、全身の健康づくりにつながっていくのではないだろうか。
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