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グルテンフリー、健康に意味なし

グルテンフリーをしても健康には影響を与えない

◆ グルテンフリーへの誤解

最近、健康志向の高まりとともに「グルテンフリー」という言葉を耳にする機会が増えています。
グルテンフリーを健康のために取り入れるべきと考える人も多いでしょう。

しかし、グルテンを摂取しない食事は本当に健康に良いのでしょうか?
今回は、グルテンが健康に与える影響について考えてたいと思います。

◆ グルテンが悪者だと言われる理由

グルテンフリーが注目される背景には、小麦に含まれるグルテンが健康に悪影響を与えるという考えがあります。
グルテンが多く含まれる食品は、血糖値の急上昇や肥満、糖尿病のリスクを高めるとされています。

特に、グルテンが腸の粘膜に悪影響を与えるという点は、多くの人々にとって不安の要因となっています。
実際、セリアック病やIBD(炎症性腸疾患)を持つ人々にとって、グルテンは腸に慢性的な炎症を引き起こし、腹痛や下痢といった症状を悪化させることが知られています。

◆ 健康な人にとってのグルテン摂取の影響

しかし、グルテンが健康に与える影響は、本当に全ての人にとって悪いものなのでしょうか?

ハーバード大学による研究では、健康な人がグルテンを摂取することにより、どのような影響があるのかを調査しました。

この研究は、208,280人の看護師や医療従事者を対象に行われ、セリアック病やIBDを患っていない人々を対象としています。

その結果、健康な人がグルテンを摂取しても、体調に影響を与えませんでした。

グルテンを摂取することで、腸に問題が生じたり、健康リスクが高まることはなかったのです。
つまり、健康な人がグルテンを摂取しても、気にする必要はないです。

◆ グルテンフリーが必要な場合も

ただし、全ての人がグルテンを問題なく摂取できるわけではありません。
世の中にはグルテンに敏感な人々もおり、そのような人々は少量のグルテンでも腹痛や体調不良を引き起こすことがあります。
グルテンに弱い人は気を付けましょう。

◆ 結論: グルテンとの付き合い方

健康な人にとってグルテンは大きなリスクではなく、制限する必要はありません。

しかし、自分がグルテンに敏感かどうかを確認し、体調に合った食事を選ぶことが重要です。

もしグルテンに敏感であると感じた場合は、昔ながらの和食—ご飯、お味噌汁、魚、漬け物など—を選ぶことがオススメです。

グルテンフリーが流行しているからといって、安易に食生活を変える必要はありません。

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参考文献
Dietary Gluten Intake Is Not Associated With Risk of Inflammatory Bowel Disease in US Adults Without Celiac Disease
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33775898/

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