コーヒーは糖尿病のリスクを下げる
コーヒーは糖尿病のリスクを下げる
コーヒーを毎日楽しんでいる方も多いでしょう。
コーヒーにはたくさんのメリットがあり、愛飲することはいいことです。
実はコーヒーには驚くべき健康効果があります。
今回は、特に注目される「コーヒーによる糖尿病リスクの低下」についてご紹介します。
◆ コーヒーの意外な効果とは?
コーヒーの代表的な効果として、カフェインによる覚醒作用や集中力の向上が挙げられます。さらに、カフェインには利尿作用もあり、体内の老廃物を排出する助けとなります。
また、コーヒーに含まれるクロロゲン酸には脂肪燃焼効果や美肌効果が期待されており、ダイエットや美容面でも人気です。
これらのメリットに加えて、コーヒーの香りにはリラックス効果もあるため、ストレスを感じた時や休憩のひとときにぴったりの飲み物として親しまれています。
◆ 糖尿病リスクを下げるコーヒーの力
実は、コーヒーにはさらに大きな健康メリットが隠されています。それは、「糖尿病リスクを低下させる効果」です。
オランダのロッテルダム大学の研究によると、コーヒーを1日1杯増やすごとに、2型糖尿病の発症リスクが4%から6%低下するという結果が得られました。
この研究では、イギリスのUKバイオバンクとロッテルダム研究のデータを基に、合計15万人以上の参加者の健康状態やコーヒーの摂取量が分析されました。
その結果、コーヒーを飲む人は糖尿病のリスクが下がることが判明しました。
また、豆から挽いたコーヒーを飲むと、インスタントやカフェインレスのコーヒーよりもメリットが強くなっていました。
◆ 適切なコーヒーの飲み方
とはいえ、コーヒーを飲みすぎは厳禁です。
飲みすぎはカフェインの過剰摂取になります。
1日に3杯から5杯の適切な摂取量を守ることが大切です。
さらに、非喫煙者や元喫煙者であれば、コーヒーの健康効果をより強く受けられることも研究から明らかになっています。
ですから、コーヒーを楽しみながら健康維持に取り組む際には、禁煙も併せて意識することが望ましいでしょう。
◆ コーヒーの抗炎症作用
コーヒーが糖尿病リスクを下げる理由の一つには、抗炎症作用が関係しています。
研究によると、コーヒーを飲むことで炎症を引き起こすレプチンやC反応性タンパク質のレベルが低下し、逆に抗炎症作用を持つアディポネクチンやインターロイキン13が増加することが確認されています。
この抗炎症作用が、糖尿病の予防に寄与していると考えられています。
◆ まとめ
コーヒーには、覚醒作用やリラックス効果など、日常生活で役立つ効果が多くありますが、さらに糖尿病リスクを低下させる健康効果も確認されています。
特に豆から挽いたコーヒーを適量飲むことで、その効果はより高まるのです。コーヒーを楽しみながら、健康的な生活を送ってみてはいかがでしょうか?
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参考文献
C-reactive protein partially mediates the inverse association between coffee consumption and risk of type 2 diabetes: The UK Biobank and the Rotterdam study cohorts
https://doi.org/10.1016/j.clnu.2023.02.024