夜に光を浴びると精神疾患のリスクが高まる!?概日リズムを整えてメンタルを守ろう
夜に光を浴びると精神疾患のリスクが高まる!?概日リズムを整えてメンタルを守ろう
あなたは夜中にスマホやパソコンなどの人工の光を浴びていませんか?
夜に光を浴びると、睡眠の質が低下し、精神疾患のリスクが高まる可能性があります。
モナッシュ大学の研究をもとに、夜に光を浴びると精神的にどのような影響があるのか解説します。
夜に光を浴びるとどうなるの?
人の体には、一定の周期で繰り返される生物学的なリズムがあります。
これを概日リズム(体内時計)といいます。
概日リズムは、太陽の光や気温、食事などの外的な刺激によって調整されます。
朝になったら起きて、昼はお腹が空く、夜になったら眠くなる、このようなリズムがあります。
しかし、夜に人工の光を浴びると、体の中では夜ではないという判断が下されます。
そのため、本来のリズムとは違ったリズムになります。この齟齬が積み重なることで、精神疾患のリスクが高まるのです。
モナッシュ大学の研究では、86772人の光を浴びる時間と量、睡眠、運動量、メンタルなどを分析しました。
その結果、夜に人工の光を浴びている人ほど、うつ病、不安障害、PTSD、双極性障害、自傷行為などの精神疾患のリスクが高くなっていました。
特に、うつ病のリスクは約30%高くなっていました。
反対に、昼にたくさん光を浴びていると精神疾患のリスクは下がっていました。
うつ病のリスクも約20%低くなっていました。
概日リズムを整えるには?
まず、夜は寝る時間です。夜更かしはしないようにしましょう。夜に仕事をするのはよくないです。どうしても夜にする作業が残っているのなら、翌朝に回すといいと思います。
次に、夜に光を浴びないようにしましょう。寝る前にスマホやパソコンなどの画面を見るのはやめましょう。
ブルーライトは特にメラトニンの分泌を抑えてしまいます。メラトニンは睡眠ホルモンと呼ばれ、眠りに入るのに必要なホルモンです。メラトニンの分泌が少ないと、眠りが浅くなったり、寝付きが悪くなったりします。
最後に、日中に太陽の光を浴びましょう。
太陽の光は、概日リズムを調整するのに最適な光です。太陽の光を浴びることで、体内時計が正常に戻ります。
また、太陽の光はセロトニンの分泌を促進します。セロトニンは幸せホルモンと呼ばれ、気分を明るくするホルモンです。セロトニンの分泌が多いと、うつ病の予防にもなります。
まとめ
夜に光を浴びると精神疾患のリスクが高まることが研究で明らかになりました。
夜に光を浴びると概日リズムが乱れて、メンタルが不安定になります。
概日リズムを整えるためには、夜は早く寝て、夜に光を浴びないようにしましょう。
日中に太陽の光を浴びることも大切です。
太陽の光は概日リズムを調整するだけでなく、気分を明るくする効果もあります。
夜と光の関係を理解して、メンタルを守りましょう。