眼の健康を守るための食事

眼の健康を守るための食事

◆ 目の疲れと視力低下のリスク

スマホやパソコンの使用が増え、目の疲れを感じている方も多いのではないでしょうか。
目がしょぼしょぼしたり、痛みを感じたりすることが続くと、視力低下や目の病気を引き起こす可能性があります。
目の健康を維持することは非常に重要ですが、具体的に何をすれば良いのでしょうか？

◆ 目の健康に良い食べ物とは？

オランダのユトレヒト大学の研究によると、目の健康を守るためには「地中海食」が効果的であることが分かりました。

地中海食とは、野菜、全粒穀物、ナッツ類が豊富で、赤身肉の摂取が少ない食事です。

この食事を取り入れている人は、加齢黄斑変性のリスクが低いことが確認されています。
加齢黄斑変性は65歳以上で急増する視力障害の原因であり、日本でも失明の第4位の原因とされています。

◆ 地中海食の栄養素とその効果

地中海食には、βカロチンやビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化物質が多く含まれています。
これらの栄養素は、目の健康を維持するために重要です。

また、ドコサヘキサエン酸（DHA）やエイコサペンタエン酸（EPA）といったオメガ3脂肪酸も、視力を保つのに役立つとされています。

一方で、アルコールの摂取量が多いと、加齢黄斑変性のリスクが上がることも分かっています。

◆ 健康的な食生活で目も守る

目の健康を守るためには、特別な食事をする必要はありません。
普段の食事を健康的なものにするだけで、体だけでなく目も守ることができます。

野菜や果物を多く取り、お肉やアルコールの摂取を控えることで、目の健康を維持しましょう。

◆ まとめ

加齢黄斑変性は一度進行すると、薬で進行を遅らせることはできますが、治療は難しい病気です。
失明という最悪の事態を防ぐためにも、今から健康的な食生活を心がけ、目の健康を守りましょう。

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参考文献
What did we learn in 35 years of research on nutrition and supplements for age-related macular degeneration: a systematic review
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/aos.15191