女性のキャリアについて.vol 5
頑張り屋の人には受け入れ難い言葉だと思うが、人生を仕事にとらわれずに生きたいのであれば評価に執着していてはいけない。
評価は「ある一定のものさし」で測ったときの一時の結果に過ぎないからである。自分の価値の全てに下された結論でもないし、見方を変えれば他の方策はいくらでもあるということを忘れないでいてほしい。
そんな時は「リベラルアーツの素養」を身に着けていると比較的容易に対処できると私は思っている。
「リベラルアーツ」とは「専門スキル」ではなく「社会を生きていくために大切な教養、知識」を指しており、古代ギリシャでは「自由人の教養」という意味だったらしい。その時代の自由とは「非奴隷」であった事からも「自由に生きるため知識」がどれほど重要だったかは察することができる。
職種、業務内容によっては専門スキルだけを磨いて頑張ってきた人もいるだろうし、特に女性は仕事の役割が制限されがちで、マミートラックや未経験の分野でなかなか認められずにどうしたら良いのか悩んでしまう人も沢山いるだろう。また、同じ環境で長く働くと特有の習慣のようなものが出来上がり、物事の本質が見えなくなってくる。
それは仕事に限らずプライベートや家族関係でも起こり得る話しだ。
しかし、物事の本質を分かっていれば、そこで認められなくても躓いても、次はどうするべきかは意外と早く見つけられるものである。
自分の生き方を自らが取捨選択できる「リベラルアーツの素養」をこれからも少しずつ高めていきたいと思う。