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ネット注文を失敗したhspの私の心情

もうすぐ家を出て一人暮らしを始める春が来る。
そのためにニトリでベッドを買ってもらった。
母に言われ、ニトリの会員登録を済ませた私は、とうとう注文画面へ。
母に聞きながら慎重に進め、確認の画面で母と一つずつ確認を済ませ、完了を押す。
注文履歴からもう一度確認をする。
すると、家族で組み立てるつもりだったのに「配送員組み立て」と書いてある。

やってしまった。
だからこんなにも高くなったのか。

母に言うと、すぐキャンセルさせられた。

「おかしいと思った。こんなに高いの。お姉ちゃんの時はもう少し安かったから。」

そんなの、後から言われても…。

少しモヤモヤしながら、今度は母のスマホから注文してみた。

「玄関受け取りってやつあるじゃん。」

え、玄関受け取りだったんだ。

私はとんだ勘違いをしていた。
玄関受け取りをアパートやマンションの入り口だと思っていた。
だけど、お部屋の玄関だったみたい。
そりゃそうか。みんなそう考えるか。

いつも人と少しズレた認識を持ってしまう私は、ここからさらに考え込んでしまう。

やっぱり私は大事なとこで勘違いを起こしてしまうのか。
この勘違いは、何事も自分で選択するのが苦手で、失敗してお金を無駄にしてしまうのを極度に恐れる私には、今後の人生がかかっているレベルでの重大な問題だ。

あぁ、そうか。
私だけが過度に心配される理由がようやく分かった気がする。
どれだけ姉よりしっかり者として優れようとしても、いつまでも私が息苦しさを感じるほど心配されるのはこういう所なんだろう。

幼い頃のボードゲームや脳トレゲームで、
「えーこんなの出来ないよー」と言う人に、
「でもこれだったら出来るよ」と口を出すと、
「そんなの屁理屈じゃん」と言われていた。
でも私は意地悪で言ったわけじゃなくて、子供ながらに本気で考えた結果だった。

これはダメと書いてないからOKなのかな。
でも、OKとも書いてないからダメなのかな。
こんなことばかりぐるぐるぐるぐる。

この歳になっても変わらなかった。
数学のテストで、「この文字を使って表しなさい。」
と問題にあったが、他の文字を使ってはいけないとも書かれていない。使ってもいいとも書かれていない。
「この文字"だけ"を使って表しなさい。」
こう書かれていたら他の文字は使ってはいけないんだとわかる。
この考えも何度面倒くさがられ、笑われたことか。
私は本気で言っているのに。

きっと私は、一生世間との違和感を感じて生きていく。
それが人生規模で落ち込む時だってある。
「考えすぎだ」とよく言われて、考えすぎてしまう自分を責めることもよくあった。
だがそれはhspだと知れたので、考えすぎてしまう自分を許せるようになった。
きっといつか、屁理屈だと言われるこの考え方を許せる日がくるだろう。
そして、これだけの人間がいれば同じような考えの人にいつか出会えることを願っていよう。

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