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私の恋

21
たくさんいる大学生の中の1人の恋のお話です。
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2021年5月の記事一覧

両想いだったあの頃と今

両想いだったあの頃と今

中学3年の時、初めて同じ教室になった。
同じ部活だったから名前と顔は知ってたけど、男女で分かれてたから話したことはなかった。

ある日、LINEを急に追加された。
クラスのほとんどを適当に追加したらしい。
だんだん日を重ねるごとにLINEの中だけで仲良くなっていった。
夜中までメッセージを送りあって、君は文字を打つのが遅いから私が新しい話題を送った途端に、前の話題の返信をくれたりして。
途切れさせ

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両想いだと思ってた5年間は思わせぶりだったみたい

両想いだと思ってた5年間は思わせぶりだったみたい

正直言って私は、付き合う理由がわからなかった。
付き合わなくても男子と遊べるし、好きって気持ちもわからないし、手を繋いで歩きたいとも思わない。
それにまだ中学生だったから、男女仲がいい私の学校では色んな男子と遊んでもあまり悪い噂はされなかった。

初めは、何人もいる男子の中の1人ってだけだった。
だけど、その人はなんだか私に気があるように思えて、電話したいって言ってくれるし、遊びに行っても奢ってく

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私って、あなたにとってなんですか

私って、あなたにとってなんですか

教室の黒板の左の方を見るときにいつも視界に入るあの男子。
私の好きな人。
高校1年生の時同じクラスだった。
自己紹介やレクリエーションの場で1人でいた。
だから声をかけた。
初めは顔かっこいいなくらいに思ってた。
だから私は勝手に「イケメンくん」って友達の前では呼んでた。
だからここでもイケメンくんって呼ぼうと思う。

LINEを交換した。
たくさんやりとりをした。
イケメンくんは2日に1回とか、

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君からもらったリップがなくなる前に私を安心させて

君はいい匂いのリップをつけてた。
少し甘ったるくて、だけどずっと嗅いでたい匂い。
それ、いい匂いだね、どこで買ったの?って私が聞く。
忘れた。いい匂いでしょ。他の種類もあったんだよ。
私もつけたい。貸してよ。
いいよ。
そのまま君は、そのリップをくれた。

そのリップをつけて、いつものようにキスをした。
すると、私を包む君の体がだんだんと熱くなってきて
あーやばい。この匂いダメだ。って余裕なさそう

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