原田マハさんの小説にはまってる
以前から少しずつ読んでいる作家さんで、印象に残る作品が多いなと思っている。
派手な展開があるわけではなく淡々と日々を描くようなお話が多い印象で、今回読んだ2冊の短編集も日常の出来事やちょっとした事件を女性目線で描いている。
自分の身の回りで起きる出来事のすべては自分自身のちょっとした選択で引き起こされる。時には自分の気持ちに自分がで気づくより前に事が起きることもあって、だから人は迷ったり後悔したりする。
些細な選択の繰り返しが毎日の形を作り、時間の波に乗って流れていく。
いいことも悪いことも全部受け入れて一歩を踏み出せた時、こんな人生も悪くないと心から思うのかもしれない。
最高の人生じゃなくて、悪くない人生を歩く自分を大事にしようと思える、心が温かくなる短編が詰まった素敵な2冊だった。