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守護霊からのおすすめ図書②

GWの休暇の間に「日本霊異記」という平安時代の初期に書かれた本を守護霊におすすめされたお話です。(前回からの続き)

この本は日本最古の仏教説話集とも伝えられており、正確には「日本国現報善悪霊異記」といって、薬師寺の僧、景戒によって編纂されたものです。

奈良時代、またそれ以前の日本で起こった仏教に関わる不思議な話や、善行をしたのでよい報いがあった話、悪行をしたので悪い報いがあった話、また奈良時代の歴史的な事件がまとめられており、各話1〜2ページで読めてしまうような内容ものが上中下巻と合計116話あります。

ざっくりとまとめると、人々に善を行うことをすすめて、現世利益、極楽を往生する目的で編集がなされており

主に因果応報、欲望のままに悪行をした者が悲しい顛末になることが書かれているのですが

私がこの本の中で最もグッとときたのは有難い、仏教説話的な部分ではなく…(笑)導入部分の編纂者、景戒のこの説話集をまとめた想いを吐露している部分なのです。

彼の胸のうちの葛藤を以下、そのまま引用します。

しかしながら、わたし、景戒は生まれつき賢くもなく、濁っている心を澄ますこともできない。知識は井戸の中の蛙のように狭くて、長い間迷っている、上手な彫刻家の掘ったところに下手な彫刻家が手を加えるようなもので、寒心のいたりで、恐らく自分の心を痛めるだけに終わりはしないかと、憂えるばかりである。ー説明は不十分ではないので、遺漏は多いであろう。ー最善をつくしたが、物真似に過ぎなかったことを恐れている。後世の賢人たちは、どうか笑わないでいただきたい。

原田敏明、高橋貢訳「日本霊異記」、平凡社

え、太宰?と思うかのような自己卑下(笑)

「大丈夫だよ!それからあなたの著作1200年も読みつがれてるよ!!景戒さん自信もって!!」と思わず、令和の夜空に時空を超えて伝えてしまったほどです。(笑)

しかし個人的には景戒さんのこの葛藤の吐露が「自分は、行基さん、聖徳太子さんのような聖人には程遠いし、自信もないし、どう受け取られるかわからないけど、それでも自分のできうることを発信して、この世の中を良い方に変えていきたい!」という思いが受け取れて

わたくし、ハヤシにとってはなんだかとってもジーンときてしまったのです。

実際1200年もの間、読み語り継がれてきたということは、それだけこの本の内容は多くの人を癒やし励ますものであったことに他なりません。(残念ながら、人を本質的に癒さないものというものは残っていかないのです。)

殊、スピリチュアルや精神世界を探求していると、古来から聖人とされてきた方の叡智に触れて癒される部分がありつつも、時間が経つと、自分の至らなさや不甲斐なさ、自己嫌悪、目の前の現実、不安感に打ちのめされてしまう、なんてこともザラにありますよね。

しかし、景戒さんの編纂した本からは「この地球の座標に生まれた以上はその葛藤はあって当たり前なんだよ!だからといって日々を刹那的に生きるのではなく、我々には前世、来世へと続く宇宙と同等の美しい魂があるのだから、それを日々磨いていくべきなんだ!」というメッセージを感じることができました。

本というものは時空間を超えての優しさをしっかり伝えてくださるものですね。

なにより「この本を読むべし!」と導いてくれた守護霊(先祖霊)達は恐るべしというか、感謝の想いでいっぱいです。

是非、ご興味ある方は一度ご一読いただければと思います。

次回、もう少し、日本霊異記についてお話してみようと思います。

◎貴方をメインで見守る守護霊様から貴方にいま必要なメッセージをお伝えさせていただいております。お気軽にご相談ください。貴方に必要なおすすめ図書もメッセージとしてくださるかもしれません…!








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