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日本人も中国人も冷静になって

例の処理水海洋放出の件で、連日ネットは大荒れである。

今回の件に関して、僕が言うことは何もない。
止むに止まれぬ事情があったのかもしれないし、より良い案があったのかもしれない。
浅学故に答えを持ち合わせていない。

この決断の是非を議論するだけならまだしも、目に余るのは中国や中国人に対してのヘイトスピーチである。

ネットで匿名アカウントがヘイトを撒き散らすだけならいざ知らず、影響力がある著名人がそれを煽動するかような発信をしているのも見受けられる。

敢えて言おう、愚かであると。

いつ、いかなる状況、場面であっても、差別的発言を主としたヘイトスピーチは愚かな行為である。

中国人が日本にイタ電を掛けてきている?
それなら、そういう人たちも愚か。
それを免罪符にヘイトスピーチを続けてきても良いのか、答えは否。

いつの日も、一部の人たちの愚行により状況はややこしくなってくる。

一人の普通の日本人として僕が言いたいのは、みんな一旦冷静になれよ、頭を冷やせよ、ということ。

日本と中国のあいだには、尖閣諸島の領有権の主張を始めとした、様々な政治的対立がある。

それ故に「中国が嫌い」という感情を抱くのは自然なことだと思う。それは個人の自由だし、僕は悲しく思うけれどそれを否定しない。

それでも、そういう人たちであっても「国」と「個」は別であるということを理解することが必要。

日本にとって、中国は最大の貿易パートナーである。
食品も雑貨も、その多くは中国産であり、最近ではガジェット、モバイルゲームでもMADE IN CHINAが猛威を奮っている。

私たちの生活、娯楽の一部は、中国に支えられているということを認識することも大切。

何度かnoteで書いてきた、僕と韓国人とのエピソードに比べると、僕にとって中国人とのエピソードはほとんどありません。

せいぜいアメリカ出張の帰りにハワイで助けてもらったことぐらいか?
その後、結局連絡を取り合うこともなく疎遠になってしまったのですが、彼も本当にいいやつだった。

ここで中国人との具体的なエピソードを語ることはできませんが、日本と友好的な関係を築きたいという中国人だって大勢いるはず。

それは日本人もそう。
現在中国に留学されている方のnoteをよく読むのですが、彼の様に中国に愛着を抱いている方もいる。

差別とは、偏見とは、主語を大きくしてものを語ることから始まる。

ノエル君はなぜこうなのか。

大阪出身の人はなぜこうなのか。

若者はなぜこうなのか。

日本人はなぜこうなのか。

男はなぜこうなのか。

女はなぜこうなのか。

大事なのは、「個」を見て判断すること。

日中間の緊張は、日に日に高まっていると感じる。
今回の件は、火に油を注ぐ形になってしまったかもしれない。

それにしても、今のネットのムードは異常だと感じたが故の今日の記事でした。

中国のことを思いながら書いたので、今は四川料理を食べたい。