腎疾患と筋トレ(食事を中心に)
入院生活だけを書き続けるのも退屈なので、腎疾患と筋トレについて書きたいと思います。
私自身は入院するまで週3〜4日のジム通いを日課とし、高重量のウェイトトレーニングをしてカラダ作りをしていました。そのため、タンパク質の摂取やカロリーコントロールを意識した生活をしていましたが、今回、ネフローゼ症候群を発症したこともあり、今後のライフスタイルの見直しが必要になりました。
1.タンパク質の摂取量について
通常、普通に生活する場合は0.9 g/kg/dayを目安にタンパク質を摂取しますが、トレーニーは約2〜3 g/kg/day摂取する方が多いと思います。高タンパクが腎機能を悪化させるのかどうかについては未だに明確な結論が出ている印象はありませんが、少なくとも腎疾患を有する患者には高タンパクは推奨されないのは事実です(特にタンパク中のアミノ酸のうち、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファンあたりは尿毒素の前駆体であるため)。
CKD(慢性腎臓病)患者のタンパク質、カロリー摂取の詳細については下記サイトにまとまっていますので興味がある方は覗いて頂ければと思います。
2.退院後のライフスタイルをどう考えるか(カラダ作りの話)
今後、無事に寛解維持し、健康的な生活を送るためにはしっかりとしたカラダ作りも大事だと考えています。ステロイド量が比較的高いうちは筋肉の異化が亢進しているため、トレーニング効率が落ちるので減薬過程で筋肉が増える方に転化したタイミングでトレーニング強度、アミノ酸摂取について見直す必要があります。
ステロイドによる筋萎縮メカニズムについては下記URLを参照下さい。具体的なメカニズムについて記載されています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/107/7/107_1373/_pdf
現段階での個人的な考えとしては、以下の項目を中心に検討しようと思います。
①筋肉の同化が優位になるステロイド量を見極める
②トレーニング強度は疲労困憊にならない程度に留める
③タンパク質は食事から摂取して、補助的なBCAA摂取を検討する(主治医と相談して決めようと思います)。
病気になる前に目標にしていたムキムキなカラダは、体調のことを考えると断念する必要はありますが、健康的で見栄えのいいカラダ作りにシフトして長い人生歩んで行こうと思います。