「素直な気持ち」で「とりあえずやってみよう」を心がけてみましょう。―池上彰さんの「大岡山通信」、瀬川澄江さんの「折れないキャリア」記事から読み取る
こんにちは。
就活モチスキゼミの山内康義です。
本日の注目した記事は、日経新聞オピニオン欄「ストレス測定、誰のために」です。
スイス連邦工科大学(ETH)チューリヒ校では、
「約90人の被験者に、オフィスに似せた環境で日程調整やデータ分析などをさせた。
何人かにはチャット通知で絶えず作業が中断するようにし、
別の何人かには模擬面接を受けさせた。
実験ではストレスホルモンのコルチゾールの分泌量と心拍数の変化や、
キーボードとマウスの使い方を調べた。
被験者も定期的にストレスの度合いを報告した。
すると、ストレスレベルが上がると入力速度が増し、マウスの操作が乱れることが判明した。
心拍数より如実にストレス値の上昇を反映したという。
一般に(ストレスを感じると)体の動きが速まるが正確ではなくなるため、キーボードの打ち方が激しくなってミスが増える」ことになり
「プレッシャーに強い社員とそうでない社員を選別することが理論的には
可能になる」そうだ。(同新聞記事より引用)
研究の最終目標は、
「急激なストレスが慢性化し、健康を損なうことがないようにすることだと話す。」同時に「これは監視システムではないので、データが企業側には
渡らないようにする」と強調した。」(同新聞記事より引用)として、
その後の記事は、倫理性、セキュリティを求めて、データ活用の在り方を
説いていました。
そもそも、ストレスがすべて“悪”という訳ではありません。
“適度”なストレスのおかげで、緊張やプレッシャーをプラスにしていくこともできます。
たとえば、就活の面接や社内外のプレゼンのために準備して、
何度も練習することで、コミュニケーション力、スキルの「成長」に
つながります。
人間関係のストレスも同様に、相手のことを知ろうと、相手の話をしっかり聴こう、相手の気持ちを考えようと努力することで相互信頼を得られて、
人間性な「成長」につながるでしょう。
“適度”なストレスは、脳の働きを活性化し、集中力を研ぎ澄ませて、
記憶力を高めてくれます。
では、過剰なストレスを感じ続けないようには、どうすればよいかですね。
皆さんは、どのようにストレスと向き合っていますか?
この日の日経新聞では、2人の先輩がどのようにストレスに向き合えばよいか、語っています。
それは、月曜の定番「女性欄」の「折れないキャリア」では、東京エレクトロン執行役員の瀬川澄江さんは、「好きなことを続けてきただけ」と語られます。
1990年代半ばで研究所から新規事業部署へ移動されて、事業化が進まないこともあり、大学院に2年間通って技術経営をゼロから学んだ。
ようやく形になる兆しが見えたころ、会社の方向転換で事業開拓が凍結になったそうです。
そして、新規事業からビジョンをつくる仕事に転換されて、2年半かけてデジタル化の未来を予測しながら製造装置の役割を読み解き、経営の道筋を示す土台がつくれたそうです。
そして月曜の「18歳プラス」欄「池上彰の大岡山通信」では、池上さんがNHKでの新入社員の体験談です。
「「取材相手ともっと雑談をしてみろ」先輩からのアドバイスです。
子どもの時から憧れていた記者となり、取材がうまくいかず、悩んでいた頃だそうです。
私は1973年春、NHK松江局に赴任して島根県警察本部や松江警察署を取材し始めるとギラリと睨まれ、会話ができず、記事が書けなかったそうです。
そこで、刑事たちが時間を持て余していそうな夜を有効に使い、事件がなければ暇な時間をねらい、雑談相手になれるように心がけたそうです。
毎日通えば次第に顔も覚えてくれますし、ちょっとしたヒントも投げかけてくれるようになります。自分で工夫してみることが大切なのですね。」
「たとえば雑談というのは単に時間をつぶすための会話ではありません。
言葉を選んで投げかけ、返ってきた言葉の反応やキーワードから相手の気持ちや性格を察することができます。気の合う人ばかりではありませんし、
年齢の離れた世代の人々とも会話する場面でも出てくるでしょう。」
「実は、人生では年齢の離れた人との雑談がとても重要になってきます。
特に職場の異なる先輩、社外の先輩との関係も大切にしてください。
いわゆる「斜めの関係」です。人生の先輩だからこそ、開き直って尋ねられること、教えてもらえることがあります。私もだいぶ助けられました。」(同記事より引用)
この2つの記事から読み解くと、お二人に共通することは「とりあえずやってみる」ことで、そこから「仕事の楽しさ・面白さ」を見いだしていることが浮かんできます。
課されたインターンシップやあてがわれた仕事に対して「合う・合わない」の感情をコントロールしようとするのでなく、「素直な気持ち」になって、「合う・合わない」の先入観や偏見を持たずに「とりあえずやってみよう!」としたら、よいでしょう…。
「合う・合わない」の先入観や偏見の思い込みが過ぎると、良くないストレスが過剰となり、身体に変調をきたしてしまいがちです。
素直な気持ちで取り組めば、周囲の人々は、「素直な気持ち」に好感を持って、あなたを助けてくれることでしょう。
そうすれば、
●仕事がわかってきて習得が速くなり~
●仕事のやりがいが高まり、さらに仕事が面白くなり~
●仕事に熱中して、どんどん成果も上がってくる
相乗効果も生まれますよ。
就活、新入社員の頃を思い出すとともに、いくつになっても「素直な気持ち」で「とりあえずやってみよう」の「積極思考・行動」は、仕事や人間関係にとって大切であると考えるのです。
※日経新聞に感謝。
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ご精読、どうもありがとうございます。
毎日コツコツ進めていきましょう!
就活モチスキゼミコーチ 山内康義
それでは、新聞クリッピングをご覧ください。
1.EV、遠隔制御で最適充電 経産省、機能付加の義務化検討
2023/4/24付 日本経済新聞 朝刊
2.住商、昆虫由来飼料に参入
脱炭素、シンガポール社と組む 養殖魚向け年内販売
2023/4/24付 日本経済新聞 朝刊
<引用>
3.FINANCIAL TIMES ストレス測定、誰のために サイエンス・コメンテーター アンジャナ・アフジャ
2023/4/24付 日本経済新聞 朝刊
4.池上彰の大岡山通信若者たちへ(327)新人時代の過ごし方 先輩との雑談が助け舟
2023/4/24付 日本経済新聞 朝刊
5.折れないキャリア事業凍結も「技術が好き」力に 東京エレクトロン執行役員 瀬川澄江さん
2023/4/24付 日本経済新聞 朝刊