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学長の言葉で考える「最近関心をもった社会的な出来事」の表し方
今回はESの設問や面接でよく聞かれる「最近関心をもった社会的な出来事」の考え方や表現の仕方をより身近な話題を用いて解説していきます!
はじめに
最初に学長の言葉というものが何か、明治大学関係者以外の読者の方もいらっしゃると思うので補足させてもらいます。
此度のコロナウイルスによる学校閉鎖に伴って、授業の質の低下や施設が使えない等の理由で学生たちから学費返還を求める声が上がっていました。その声に対する声明として学長がメッセージを発信しました。詳しくはこちら
本記事はこの件に関して賛否を問うものではありません。
あくまで自分の意見をどう表現するかをお伝えする記事であり、筆者の賛否や意見をお伝えするものではありませんので予めご了承ください。
みなさんはどう思いましたか?
「学長の言葉」を読んでみなさんどう思いましたか?
・なるほどその通りだ
・言い訳を長々と書いてあるだけだ
・正直自分にはあまり関係のない話だ
・偉人の名言の引用かっこいい etc…
ではもし、この件についてESないし面接で聞かれた場合にはどう答えるでしょうか?少し考えてみてください。
いつの時代でも必須対策の質問
おそらくこれから先も最近のニュースについて聞かれることは避けられないでしょう。私は夏のインターン、秋冬のインターン、本選考すべての時期で聞かれました。
この質問が来たらラッキー!
時事問題系は他の質問よりも、どんな経験をしてきたかは関係なく他の就活生と対等な土俵で戦えて差をつけやすいし、対策がしやすいものだからです。
学チカなんかはどうしても華やかな経験があったり、引き込まれるようなエピソードがあると有利に働くことはありますが、最近のニュースを語るのにそんなハンデはありません!対策してちゃんと答えられたもん勝ち!
それでは対策していきましょう。
時事問題を聞く企業側の意図
なにもみなさんの政治思想を聞きたいからではありません。
実は厚生労働省からのお達しで、面接を受ける人のプライバシーに関する質問を面接で聞かないよう配慮すべきとしており、宗教観や思想、支持政党、そして尊敬する人などがそれにあたります。
たしかに、尊敬する人を聞かれるのは定番なんて言われてましたが一度も聞かれませんでした。
そのうえで、企業側の意図は
・普段から社会情勢に興味関心があるか
・「自分の意見」を持ち、話すことができるか
であると考えられます。
何人かの採用担当者から聞いたことでもありますし、考えてみてもこれから一緒に働く仲間を探す面接において至極当然な設問意図であるとも言えるでしょう。もちろん会社や業界によって更なる意図があるかもしれませんが、この2つから大きく外れることはないでしょう。
お待たせしました。対策方法。
それぞれの意図ごとに解説します。
・普段から社会情勢に興味関心があるか
これは想像通り…ニュース、新聞を見てください。個人的には媒体はなんでもよいです。継続して触れておくことが重要です。
手つけ始めは知らないことも多くて読むのが苦痛かもしれませんが、読んでいくうちに最初の倍速以上で読み進めることができるようになります。
おすすめは一面とかになりやすい政治のところは慣れてきてからじっくり読むことです。時事研究初期で挫折しやすいのは「○○政党の××が~」の列挙の部分だと思うので、それよりも最初の方は「孫社長が何した」とか「任天堂好調過ぎ」のような身近で分かりやすいところから慣れていくのがいいでしょう。
・「自分の意見」を持ち、話すことができるか
これが今回の本番。みなさんは学長の言葉が発表されてどう思いましたか?
学長の言葉で納得するか否かを論理的に述べることもありだと思いますが、私のおすすめとしては「これを受けて周囲の人はどう反応するか」とか「これから大学はどんな方針でやっていきそうなのか」を考えて述べることです。ここで大学生という立場を上手く使って企業の人からしたら認識と違うことが言えたら大勝利ですね。
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例:賛成派という設定
本学長の言葉を読んで私は大部分納得しています。オンライン授業に伴って教授の方々の負担は通常時よりも大きいものであると感じられましたし大学側では私たちの知らないところで多くの対処がなされていることでしょう。※1
図書館などの施設が使えない分の学費は確かに損している気もしますがその分家からでも多くの蔵書にアクセス出来て読むことができるので学習機会が損なわれたという認識はありません。今後は図書館の使われ方もこの一時期のオンラインでの学習習慣により大きく変化すると考えられます。※2
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もっといい意見が言えたらよかったんですが一旦これでお許しください…
添削や質問を聞いていると※1までの意見展開が多いです。この意見内容が正しいかどうか別として「学長の言葉」で言及されておらず、自分の意見といえるは※2の方です。
世間的に良い、悪いと言われていることを改めて自分の意見として述べられても何も響きませんし、持論とは言いにくいです。
※2までもし話をされたらなぜそう考えたのか?とか面接だと話を聞かれそうですよね。そしてそこで自分の経験をもとにこういう考えに至りましたとか周りのコミュニティで~と話せばもう完璧。
どんな感じで言えば自分の意見を表現できるのかさえ認識すれば、あとは反復練習あるのみです!
今回の「学長の言葉」のような自分に身近な話題について考えてみるところからぜひ慣れていってほしいと思います。
最後に
中盤でも書きましたがこの質問はされたらラッキーです。
今回の記事を読んでそう思える人が一人でも増えてくれたら嬉しいです!
今日ちょうど前期はオンライン授業だと発表されました。みなさんはこれを聞いてどう思いましたか?(笑)
おまけ
意見展開の例がわかりにくいと申し訳ないので、私が出して某キー局のESで通った2つの文章も参考に載せておきます。
参考①夏インターン
7pay事件を契機にキャッシュレス社会の実現への障害が明確になったと思います。障害は大きく二点あり、「決済への不安」と「複雑性」であると考えます。一方私は利点があると思っており、消費の促進やインバウンド消費への対応が可能になります。私がアルバイトをしている際にキャッシュレス決済の方が手間も少なく早く会計処理ができるという経験をし、今後労働人口が減少する日本には欠かせない取り組みであると考えます。この事件によって電子決済への信用は薄れ「不安」は増し、また店舗ごとに異なるなどの「複雑性」により、統一規格である「現金」の方が良いという認識も持たれたことで今後のキャッシュレス決済の動向が気になります。
参考②秋インターン
10月1日から軽減税率が導入されました。2つの税率があることによって生じる店舗側の混乱を考えると税率を分ける必要はないのではないかと言われているのもよくわかります。しかし、私は、軽減税率を導入した理由は、今後さらに消費税を上げていく際に「生活必需品の税率は据え置く」と説明して理解を得やすくするためではないかと思っています。法人税を上げると新規事業への投資や労働者に回るお金が減ってしまったり、法人税の安い海外への移転を検討する企業が増えたりすることが予想されます。消費税の増税と軽減税率の導入は課題も多いのですが、税金を無駄なく有効に使って福祉が充実するなら、やむを得ない部分もあると思います。
著者:NewNormal note担当加瀬