私には選択権があります
半年ほど前からとあるセミナーにしつこく誘われています。興味のある分野ではあります。でも今ひとつ腹落ちしないところがあり断り続けているという状況です。
案内がある度に真剣に検討はしています。大義名分を自分の中で強固なものにしておかないとその場の空気に負けそうだからです。断るのには勇気と体力が必要です。だからこそ「なぜ受けたいと思えないのか?」ということを徹底的に脳内会議します。
手を替え品を替え、色々な言い回しで断ってきました。時間、料金、内容などへの表面的な問題から自分の信念や価値観など内面的なところまで。
それでもお誘いいただくわけです。先方もお仕事ですから、ダメ元でも勧誘しないわけにはいかないのでしょう。その辺の事情は理解しているつもりです。
でもふと考えるのです。選択権は誰のもの?と。
先方に「私を勧誘する/勧誘しない」という選択肢があるように、私にも「セミナーを受ける/受けない」という選択肢があります。そして「他の必要なものにお金や時間を使う」や「独学する」という選択肢も存在するわけです。
私は「空気」や「他者」を汲んで自分の選択権を人に委ねてしまうことがあります。でも本当に汲むべきは自分の気持ちです。腹落ちしていない自分を無視しないこと、これが一番大事だと思います。
またそろそろお誘いがある予感がします。相変わらず私の中の私の承認はおりません。「次はどうやって断ろう?」なんて考えております。意外と先方とのやり取りを楽しんでいる自分の図太さを今は頼もしく思えます。