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ロシアを窮地に 追い込むかもしれない ベラルーシとトルコ両大統領の思惑


ルカシェンコとエルドアン両大統領の
したたかな立ち回りの巧妙さ

 6月23日に勃発した「ワグネルの反乱」は、ウクライナへの軍事進攻を強行し続けるプーチン体制が「張子の虎」であることをロシア国内外に曝け出すとともに、ウクライナ情勢がさらに不透明感を増すとして、欧州に緊張をもたらした。欧米の情報当局は事前に不穏な動きを察知していたというが、関ケ原の戦いの如く、蓋を開けてみなければわからない流動的な面もあり、核を保有する軍事大国での不測の事態に備えて、欧米諸国では全面的な警戒態勢が敷かれた。

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