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AI Innovation Node

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生成AIを活用した新規事業開発プロセスや組織変革のアプローチについて探求するマガジンです。
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#ビジネススキル

生成AIは人材育成の敵か、味方か? ─ 新事業開発での活用から見えてきたこと

はじめに:AIと人材育成に関する一般的な懸念生成AIの急速な進化により、ビジネスの様々な場面でAIの活用が進んでいます。しかし、その一方で「AIが人間の仕事を奪うのではないか」「若手社員の下積み業務が代替されて、成長機会が失われるのではないか」という懸念の声も多く聞かれます。私も当初は、人材の育成には一定レベルの経験量が必要であるという考えから、これらの懸念に同意していました。しかし、現在は新事業開発やnoteの記事作成で生成AIを積極的に活用してきた経験を通じて、この考えは

創造的活動の3ステップと生成AIとのコラボレーションスキル┃1.設計する

大企業の新事業開発プロセスにおいて、生成AIの影響は非常に大きいと感じています。NEWhでは、従来、プロジェクトのキックオフから事業機会を定義するまでに2〜3ヶ月程度かかっていましたが、最近では2週間で完了した事例も出てきています。これは生成AIの力がなければ不可能だったと思います。 しかし、ビジネスデザイナーやコンサルタントの中には、生成AIに対する知見や理解度にばらつきがあるのが現状です。中には事業開発での活用に懐疑的な人もいるかもしれません。一方で、私自身は生成AIを

生成AIが変える新事業開発のプロセスと求められるスキル

生成AIの登場により、新事業開発のプロセスが大きく変わろうとしています。ChatGPT、Claude、Perplexity、Stable Diffusion、Createなどの生成AIは、膨大なデータを学習して、瞬時に「正解」を生み出すことができます。文章作成やデザイン、コーディングなど、様々な分野ですでに実用レベルに達しており、アイデアの創出から事業計画の策定、プロトタイピングなど、新事業開発のすべての工程を自動化できる可能性があります。私が所属しているNEWhでも生成AI