見出し画像

【今日の小さな挑戦#37】自分のルーツをたどる。

祖母の90歳の誕生日。
自分のルーツを考え、自分らしい在り方を思う。

1930年、祖母は産まれてすぐ他の家に託された。

義父母のことを生みの親でないと知ったのは、随分経ってからだそう。

義父母は、生みの親との機密保持契約を律儀に守り通した。
何か手がかりを知っていただろうが、昔の人らしく、頑なに口を閉ざしたままだった。

後々、祖父がお寺や知人をあたって遡って調べたところ、少し分かったことがある。

舞台は1920年代、今の三軒茶屋付近にあった呉服屋。

呉服屋の娘(つまり私の曾祖母)は、番頭さんと恋に落ちた!
禁じられた恋だったけど、スキな気持ちを抑えきれなかった。

やがて子供ができて(私の祖母)、大問題に。

育てることが許されない中、仲介を通して義父母に託された。

それ以上のことは、今ではもう分からない。

確実に言えるのは、既成概念に立ち向かった先代の雄々しいDNAが、私に繋がっているということ。

呉服屋の娘と番頭さんが、「やっちゃえ」と耳元でささやいたかな、と思う時がたまにある。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?