![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46707859/rectangle_large_type_2_f31d099ca1716177fe47c04cec63a252.jpeg?width=1200)
Photo by
moto_sezaki
【今日の小さな挑戦#37】自分のルーツをたどる。
祖母の90歳の誕生日。
自分のルーツを考え、自分らしい在り方を思う。
1930年、祖母は産まれてすぐ他の家に託された。
義父母のことを生みの親でないと知ったのは、随分経ってからだそう。
義父母は、生みの親との機密保持契約を律儀に守り通した。
何か手がかりを知っていただろうが、昔の人らしく、頑なに口を閉ざしたままだった。
後々、祖父がお寺や知人をあたって遡って調べたところ、少し分かったことがある。
舞台は1920年代、今の三軒茶屋付近にあった呉服屋。
呉服屋の娘(つまり私の曾祖母)は、番頭さんと恋に落ちた!
禁じられた恋だったけど、スキな気持ちを抑えきれなかった。
やがて子供ができて(私の祖母)、大問題に。
育てることが許されない中、仲介を通して義父母に託された。
それ以上のことは、今ではもう分からない。
確実に言えるのは、既成概念に立ち向かった先代の雄々しいDNAが、私に繋がっているということ。
呉服屋の娘と番頭さんが、「やっちゃえ」と耳元でささやいたかな、と思う時がたまにある。