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単なる学習とは違う「自己教育」という考え方


はじめに

こんにちは。New牛(ニュウギュウ)です。今回は自分がここ10年ほどモットーとして掲げている「自己教育」を見つけた経緯と考え方をご紹介します。

教育者側に原因を探す考え方

私は幼いときから教育と工学に関心があり、教員免許も取れるような大学の工学部に進学しました。教職の授業を取ったり教育実習をしたりするだけでなく、震災孤児等を対象にした教育ボランティア活動(*1)に長期間参加し、そこで「教育をする側の責任」を学びました。それはつまり「なにか良くないことがあるのであれば、それは教育者側に原因があると考える」ことです。

もちろん常に教育者側に原因があるとは言いませんが、確実に変えられるのは教育者だけであって、決して生徒が自らの性格や性質、行動を変えてくれることに期待しません。この考え方は私に大きな衝撃を与え、同時に、ずっとその考えでいたような、そんな気分にさせました。

自分が生徒であり教師でもある自己教育

のちに私は中学・高校の理科の教員免許を取得しましたが、結局教職には就かず、大学院卒業後は多くの同窓生と同じようにメーカーの研究開発職の仕事に就きました。しかしながら、やはり教育は大事だという思いは変わらず、次第に教育先を自分に向けるようになりました。これが「自分で自分を教育する」=「自己教育」の考え方です。

一見ふつうの学習ですが、自分が生徒であり教師であることで、「なにか良くないことがあれば、常に教育者側に原因がある」と客観的に考えられ、カイゼン活動(*2)が捗ります。(ある意味、生徒役としては「自分は悪くない」と考えても良いことになります笑)

自己教育と相性のいい学習ターゲット

会社ではOJT(On the Job Training;実際に仕事を与えて実践的に教育する方法)で新人教育をすることも多いですが、先輩社員からの指導や社内外の講座受講もあります。しかし社会人として最も重要なのに誰も指導してくれないスキルのひとつは「ビジネス英語」だと思っています。英語は個人個人でレベルが大きく異なるため集合教育は向かず、自分で勉強しなければならないです。それにも関わらず、定量的な指標がTOEICや英検ぐらいで、モチベーションが保ちづらいです。また、即時性がある学習法がほとんどないために満足感を得るのが難しいです。

ビジネス英語の自己教育では、モチベーションを保つために自作の定期テストを実施して評価したり、この方法は合わないからこっちの方法にしてみようかと提案したりするなど、個人(自分)のレベルにテーラーメイドしながら進めることができるので効果が高いです。

自己教育の難しいところ

意外と難しいのが、自分に合う教師役を自分で演じることです。例えばもしあなたが怠惰な性格だったとき、教師役も怠惰になってしまう可能性が高いです。そんな性格でも責任を持って教師役になりきれるでしょうか?
始めたばかりのときは長時間ではなく、10分だけなど短い時間で集中して教師役をするのがいいかもしれません。その時間だけでも生徒(自分)の行動をモニタリングし、分析し、なにかアクションに繋げてみましょう。

自分のことを一番知っているのは自分であり、もしまだ「自分のことがわからない」「何をするのが好きなのかわからない」というのであれば、まずは自分を自分の生徒さんだと思ってよく分析してみてください。生徒(自分)の意外な目標や得意分野が見つかるかもしれません。

おわりに

今日は自分のモットーである「自己教育」の考え方をお伝えしました。完全オリジナルの考え方なので、まったく論理立てられていないところもあるかもしれません。改めて記事でまとめてみると、非常に単純で当たり前のことのように感じます。

今後は、自分のことばかり考えずに(笑)、周りにも還元できるようなモットーも同時に持ちたいと思っています。近い周りの人達には参考にならないことも、こうしてnoteのようなプラットフォームを活用することで、遠くの誰かの参考に少しでもなれたら嬉しいです。

皆さんもなにかモットーにしていることがあれば是非おしえてください。

参考

*1: Teach for JapanというNPO法人で学生教師として活動していました。震災当時、無力さを感じていた私達に役割を与えてくれました。もちろん震災に関係なく現在でも活動がされています。

認定NPO法人Teach For Japan(以下、TFJ)は、世界60か国以上に広がるTeach For Allというグローバルネットワークの加盟団体として、「すべての子どもが、素晴らしい教育を受けることができる世界の実現」というビジョンを掲げて活動している。

https://www.jica.go.jp/volunteer/supporter/company/teachforjapan/index.html, 2025/01/02 21:30

*2: カイゼン活動は、私が学生のときに父から教えてもらったのですが、トヨタの工場での作業を見直して良くしていく活動という認識です。本文では厳密な定義とは異なる使い方をしてしまっています。申し訳ありません。

カイゼンとは、工場の生産現場の作業効率や安全性の確保を見直す活動のことです。現場の作業者が中心となり知恵を出し合うことで問題を解決する点に特徴があり、誤りや欠点を是正する意味の「改善」と区別するために「カイゼン」と表記されます。

https://www.kaonavi.jp/dictionary/kaizen/, 2025/01/02 21:40アクセス

以上。

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