9月3日は睡眠の日。皆さんきちんと眠れてますか?
ニューロスペースのコミュニティマネージャーです。
皆さん本日9月3日は何の日かご存知ですか?
9月3日は睡眠の日です。
睡眠健康推進機構と日本睡眠学会が、睡眠についての知識の普及と睡眠への意識を高めることを目的に、世界睡眠デーの日である3月18日を「春の睡眠の日」、「ぐっ(9)すり(3)」と語呂をあわせて、9月3日を「秋の睡眠の日」と制定しました。
ところで、皆さんぐっすり眠れていますか?
日本人の平均睡眠時間
業界、年齢、性別ごとに睡眠時間の長さは異なりますが、経済協力開発機構(OECD)平均睡眠時間の調査(Gender Data Portal 2019)によると、アメリカが528分、イギリス508分、フランス513分と、他の先進国の平均睡眠時間が8時間を超えている一方で、日本人の平均睡眠時間は442分(7時間22分)と調査した国の中で最下位であることがわかりました。
厚生労働省が行った「平成30年国民健康・栄養調査結果」によると、平均睡眠時間では、「6時間以上7時間未満」の割合が最も多く、男性が34.5%、女性が34.7%でした。一方で、「6時間未満」と回答した人は、男性で30~50歳代、女性で40~60 歳代で、4割を超えていました。
出典:厚生労働省 平成30年国民健康・栄養調査結果の概要 P22 3.睡眠の状況
同調査では、21.7%が睡眠で休養が十分にとれていないと回答し、平成21年から睡眠で休養が十分に取れていない人が上昇していることがわかりました。
出典:厚生労働省 平成30年国民健康・栄養調査結果の概要 P22 3.睡眠の状況
睡眠の満足度
Philipsが行った2020年の「世界睡眠調査」によると、85%以上の人が睡眠は身体的、精神的に重要であることを認識している一方で、現在の睡眠に満足している人は半数弱という結果が出ています。
出典:Phillips 2020 world sleep day report infographic
とりわけ日本においては、32%しか現在の睡眠に満足できていないという回答がありました。
出典:Phillips 2020 Global Sleep Survey
多くの人がベッドで携帯電話を利用している
Phillipsの同調査によると、 良い睡眠を妨げている原因を理解できている人は全体の53%で、その内74%が携帯電話をベッドで使用していると回答しています。39%の人が寝る直前まで携帯電話を使用しており、実に11%の人は、真夜中にメールや電話をしていると答えています。
良い睡眠をとるには
良い睡眠をとるには、質と量の両方が大事です。調査結果からわかるように、日本人の多くの方は睡眠時間が少なく、慢性的に睡眠不足の方が多いことが示唆されています。
平日に眠気や疲労がとれず、週末に寝だめをしている人は、睡眠不足が蓄積し、「睡眠負債」がたまっている可能性があります。睡眠負債が溜まると様々な健康上の不調を引き起こします。
早く寝れる日は早く寝て、起きる時間は一定にしましょう!
土日にたくさん寝だめをしたからと言って、睡眠負債を解消することはできません。それどころか、体内時計が乱れ、国内にいながらにして海外に行った時と同じ時差ぼけ状態(ソーシャルジェットラグ)になります。体内時計が乱れると、眠気がとれない、体がだるい、やる気が起きない、生産性が下がるなど、心身共に様々な症状が起こります。
睡眠負債を解消するには、「睡眠時間」を増やすことが必要です。週末の寝だめで解消するのではなく、平日にできるだけ睡眠時間を確保できるようにしましょう。
「早く寝れないし、眠る時間もない」と言う人もいますが、スマホに費やす時間を「30分でも」睡眠に回すことはできるのではないでしょうか。Phillpsの調査でも多くの方がベッドでスマホをしていると答えていますが、寝る前のスマホは寝つきを悪くし、睡眠不足に繋がるだけではなく、睡眠の質にも影響を及ぼします。まずはご自身の生活で削れることはないか見直しをし、30分でも早く寝ることから初めてみてくださいね。
二度寝のテクニックをとりいれましょう!
休日にどうしても二度寝をしたいときは、平日と同じ時間帯にいったん起きて光を浴びましょう。光を浴びることで体内時計がスタートして正しいリズムを作ることができます。
二度寝をするときは、カーテンを開けて部屋が明るい状態で寝ましょう。明るい環境で寝ることで体内時計のリズムはずらさずに、睡眠不足を少しずつ解消することができます。また、 夜の睡眠に影響しないよう、夕方以降は寝ないようにしましょう。