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「恋する金魚」ができるまで
●まずは少々長いですがスマホで撮り留めた画像を順を追って並べてみました
↑クラウンと呼ばれる鹿角の根元の部分は比較的「鬆(す)」が少ないのですが、何本かカットしてこの材料はクラウンの鬆が少ないので、この部分を金魚胴体部分いなるよう材料取りをしていきます。
※写真の上部が底面、つまり金魚のお腹にしますので、次の画像からは天地が逆転となります。
↑「荒彫り」と言われる工程。大まかなカタチをヤスリで削って彫り出し手低いきます。尻尾部分のグレーっぽく見える部分が「鬆(す)」になります。
↑反対側はこのような感じです。
↑細かいディティールを「左刃(ひだりば)」と呼ばれる特殊な彫刻刀で彫り進めていきます。
↑この時点ですでに鱗の線彫も施してあります。また、目玉も象嵌材がピタリと嵌るように彫り落としておきます。
↑そして、茜(あかね)という植物の根を乾燥させた染料を煮出して、赤く染めていきます。
↑「鬆(す)」がないクラウン部分なのでここまで鱗が彫れるのがありがたいです
↑目指す微妙な色調を出すために、何度も染料を掛け合わせていきます。
↑鼈甲とヘゴの二重象嵌の目玉と銘の入った白蝶貝水玉を嵌め込み、最後の色調整&艶出しをすれば完成です。
●そして出来上がった「恋する金魚」
©️2015 陽佳 YOKA Mukaida 根付『恋する金魚』陽佳 作 〜個人所蔵〜
●「恋する金魚」ブロマイド特集
セクシーショットの数々をご堪能くださいませ!
●作品データ
YOKA Mukaida 根付『恋する金魚』2015年 向田 陽佳 作 〜個人所蔵〜
素材/ 鹿角 size/ 5.2 × 2.4 × 2.5 cm 象嵌 / 鼈甲、金箔、ヘゴ、白蝶貝 天然染料仕上げ / 草木染め(茜染め、ヤシャ染め)
●恋する金魚のブログはこちら
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