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【夜宵★図書館】今年のベスト本

この一年、あまりたくさんとは言えないけれど読んだ本の中で、印象的だった本を3冊選びました。

かなり夜宵★の感傷や偏見が入っています。

それでは、ご紹介!!


✦ 『小説 火の鳥 大地編 (上)(下)』桜庭一樹


改めてここで、『人間とは記憶だ』という意味を取り違えていたのでは?と思っている。

記憶から消えてしまった人間は実在していなかったことになる、ととっていたけれども。

記憶こそがその人をその人たらしめている、という意味なのかもしれない。

まぁ、どっちでもいいか。

私は大切な人にずっと覚えていてほしいし、もう逢えなくてもずっと忘れたくない。


✦『幸福幻想 うさぎとマツコの人生相談』中村うさぎ、マツコ・デラックス


この方たちはクレバーで世の中のことを熟知していてそれでいて情もある。

読んでいて腑に落ちることばかり。

綺麗事を言わないところが好き。


✦『失くした「言葉」を取り戻すまで 脳梗塞で左脳の1/4が壊れた私』清水ちなみ

2009年11月、頭に激痛が走り「くも膜下出血なので今すぐ開頭手術を」と診断されたのに、手術を拒否して病院から帰宅。1週間後に手術を決意し受けたところ、くも膜下出血とは別の箇所で脳梗塞を発症、左脳の1/4が壊死して、目覚めたときには、利き手だった右手に麻痺がでて「お母さん」「わかんない」の2語しか話せなくなっていた……。

Amazonより

失語症の当事者が実体験を語るのが非常に貴重だ。

もともと文章の専門家なので読みやすく詳細で勉強になる。

6か月がリミットといわれる障害部位の回復は、実は年単位でもあり得る。

その実例は患者や家族にとって大いなる福音であろう。

しかし、優秀な医師や設備の整った施設に巡り合えるかが大きな鍵になってくるんだよなー。

今はリハビリ病院の空きを探すのが精いっぱいで、入れれば御の字なのが残念なところだ。



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