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4人の成長を見守る物語ドラマ・アニメ『星屑テレパス』

 私がこのドラマを見ようと思ったきっかけは、原作漫画を2巻まで読んでおり、なんとなく面白そうな百合ドラマで、尚且つAKB48のメンバーが出演すると聞いたからだ。

 私が元AKB48の前田敦子さんを推そう(応援しよう)と思ったきっかけはドラマ『Q10』を見たからで、今回もそうなってしまう可能性は非常に高いと言える。(おい)

 AKB48の百合ドラマといえば、『マジすか学園』が有名だと思っている。

 AKBの話はこの辺にして、星屑テレパスのざっくりとしたあらすじは……人と上手く話せない主人公であり、高校生の小ノ星海果(このほしうみか)が地球人とのコミュニケーションを諦め、テレパシーでコミュニケーションが取れる宇宙人との交流を目指して宇宙を目指す物語である。

 ここで特筆すべきは、同じくコミュ障系主人公の『ぼっち・ざ・ろっく』後藤ひとりとの比較であると思っている。ぼっち・ざ・ろっくの描写はコミカルでひとりがメンダコになったり、完熟マンゴーの段ボール箱を被ってロックバンドとして演奏したりするが、この作品はそうではない。
 海果があがり症で話すのが苦手という描写をありのまま描いているという風に感じる。

 宇宙人を名乗る転校生の明内ユウの「おでこぱしー(おでこ同士をくっつけると相手の気持ちを読むことが出来る)」をきっかけにして、宇宙を目指すために社交的なクラスメイトの宝木遥乃(たからぎはるの)やメカ作りを得意とするクラスメイト雷門瞬(らいもんまたたき)と拙いながらも苦手なコミュニケーションに挑み、関わろうとする。

 そうして、4人は宇宙を目指すためにロケット研究部(部として認められなかったため、正しくは同好会)を発足する。
 時々同好会メンバーの衝突はあったものの、順調に見えたロケット製作。しかし、ロケット同好会はモデルロケット選手権の中部予選で予選敗退。やや成り行きで部長となった海果の絶望もあり、同好会は分裂寸前にまで追い込まれる。

 海果と瞬は以前よりも周りの人とコミュニケーションが取れるようになり、ユウは海果へ特別な感情を抱いていることや自分自身について知り、遥乃は過去にあったトラウマを乗り越えようと奮闘する。

 このドラマ・漫画で印象に残っているシーンが2つある。

 1つ目は、部長会で人と上手く話せない海果に対して、周りの人にあらかじめその事実を周知させておくシーンだ。そうすることで気が楽になるかもしれないということでそうなるのだが、自分にはその考えが無かったので新鮮だった。

 2つ目は、他校の竜岡科学技術高等学校 2年の秋月彗(あきづきけい)がロケットの予選大会に落ちた海果に対して励ますために言った台詞である。

「少し転んで、脆い部分に気づけることは幸いさ。次はもっと丈夫にできるんだから。だから……闇雲に自分のことを責めるんじゃなくて、ちゃんと理解しなきゃ、今の自分に何があって……何が必要なのか」

星屑テレパス 2巻より

 良い台詞だなと思い、読者の自分も非常に励まされた。

 個人的な今後の星屑テレパスの展開の予想。

「私はね……最初からわかってたんだ……だって……海果の想いはいつも……私を……」

星屑テレパス 2巻より

 新学期に海果のいる高校にユウは訪ねてくるが、宇宙船の故障で遅れたとのことを言っている。ユウが住んでいた惑星(?)が侵略される危機で、海果とユウでその惑星を救いに行くのでは無いかと勝手に考えている。

 引用した星屑テレパスの2巻の台詞は無関係かもしれないが、海果の想い(宇宙人と仲良くなりたい)がユウを引き寄せたのでは無いかとも考えている。

 原作漫画は全4巻。ドラマはU-NEXT、Amazon Prime Video、DMM TVにて配信中。アニメはFODにて配信中。
 まだ間に合うので余裕がある人は追いかけてみることを推奨する。

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