冬の怪談?!『幽霊列車』
今回のお話は、ちょっと変わり種。
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以前の記事で、中学生の家族が鉄道好きであることをお話しましたが、じつは私自身も、知識は殆どありませんが鉄道を見るのは好きなんです。
さらに言うと、列車以外でも大きな金属の塊が働く姿を見ると、その力強さに心打たれてああ~ぁ、カッコいいなぁ~!!!って感激してしまうのです。
自分もそんな風に力強く働きたいな~ぁ、って憧れがあるのかも。
そんな私は若い頃、残業して帰りが遅くなった時などに道路を清掃する大型車を見るのが密かな楽しみでした。
建設省(現:国土交通省)と書かれた黄色いトラックの一団が走って行く姿を見ると、なんだかもの凄くワクワクして興奮したものです。もちろん、今でも好きです~!
変ですかね・・・?(笑)
そんな風変わりな趣味がある私ですが、以前とっても珍しい列車を見たことがあるのです。
ン十年前のある日、残業を終えて夜遅くに駅で電車を待っていました。
ホームは風が吹きさらしで寒い寒い。
電車待ちの人は私を入れて2、3人しかいませんでした。
すると突然、通過列車のアナウンスが流れました。
『なんだ、通過列車か・・・』
夜遅いと貨物列車が通ることがあるので、またそれかな?と、思っていました。
ふと、列車がやってくる方を見ると、二つのヘッドライトだけが見えました。他にはライト等が殆どついていないので、車体の確認ができません。
あれ?いつも見ている貨物列車と雰囲気が違う・・・
ホームに近づいても運転席が暗くてなにも見えません。
かなりのスピードで私の前を通り過ぎていきますが、貨物列車とは違って、静かな走行音。
牽引されているのは客車のようなつくりですが、まったく窓がなく真っ暗。
車体は紺色で、闇に紛れています。
それになによりも、人の気配がまったく感じられなかったのです。
運転士も確認出来ませんでした・・・
なんだか、凄く怖いっ!!!
『幽霊列車?!』※銀河鉄道999をご参照ください~
咄嗟に私の頭に浮かびました。(真剣にそう思ったのですよ~)
私だけに見えたのかしら?
他の人も見えたのかしら??
『怖っ!!!』
とにかく怖い・・・怖い物を見てしまったぞ・・・
そんな気持ちを抱えつつ、帰路につきました。
家族や同僚に話してみたのですが、誰もそんな電車は見たことがないとのことで、『ふう~ん・・・』で、終わってしまいました。
でも、私の脳には『幽霊列車』として記憶に残り続けていました。
そして月日は流れて・・・
1年ほど前のある日、テレビを見ていていると、
『コレだ~~~ぁ!!!』
なんと、あの『幽霊列車』に関する情報が流れたのです!
さっそくネットで調べると・・・
窓のない客車、暗い紺色の車体、後ろ姿もなんだか不気味。
マニ30形
走る金庫!現金輸送列車。マニ30形
なにもかもが秘密のベールに包まれていた列車。
誰も知らないはずです、鉄道マニアの間でも、公に話すことはタブーだったようで・・・
いつ運行されるのか、どこを走るのか、全てが極秘。
かつて、紙幣(日本銀行券)を日本銀行各支店に円滑かつ確実に輸送する目的で製造された車両(Wikipediaより)だったそうで、2004年頃まで走っていたそうです。
『幽霊列車』ではなかったのですが、存在そのものが幽霊の様な・・・
遠い昔の『幽霊列車』のことを、この連休中にNゲージで遊ぶ家族を見ていていたら、ふと思い出してしまいました。
マニ30形・・・どなたか見た方いらっしゃいます?