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アメリカ現地校ボランティア体験記  その1(ブックフェア)

まだまだ暑い日もありますが、この一週間でだいぶ秋が近づいて来たような気がします。

毎年秋になると、アメリカで暮らしていた時に家族が通う小学校で行われていたブックフェアのボランティアに参加したことを思い出します。

クラスボランティアに参加していたときに知り合いになったアメリカ人のお母さんがある年のブックフェアのスーパバイザーをすることになり、私にもボランティアに参加して欲しいと声をかけてくれたのです。

せっかくアメリカで生活をしていて、家族が現地校に通っているのなら、自分も一緒に学校生活をエンジョイしたい!!!と考え、ボランティアにはできる限り参加することにしていた私には嬉しいお誘いでした。

ブックフェア とは、本や文房具の展示即売会のことで、学校で行われる場合は学校施設(図書室やホール)を利用して開催されます。 そこで本を購入すると、売り上げの 何割かが学校への寄付となるのです。

ブックフェアが行われている数日間は学校に本屋さんができるのです。


ボランティアは事前の品出しや飾り付け、店番、後片付けなどが主な仕事でした。それぞれが参加出来る日時をスーパバイザーに伝え、タイムテーブルが組まれました。(お金に関わるお仕事は学校関係者の方が担当します)

私は事前準備と店番、後片付けなど、全てのボランティアに参加しました。

事前準備当日、学校の正門近くに巨大なトラックが横付けされました。ブックフェアの本を運んできたトラックです。

ブックフェアのトラック

時間になると、本や飾り付けの材料が次々とブックフェア会場となる図書室運び込まれました。

我々ボランティアはスーパバイザーや学校司書の方の指示に従いレイアウト変更や飾り付けを行います。

これが結構な重労働!

まず、図書室の椅子や机を片づけてスペースを作ります。

次に、できたスペースに机や飾り付けの品を使って本を飾る台を作ります。

そして最後に、段ボールから本を取り出し並べます。

ここで問題が1つ・・・

段ボールの中には大体同じジャンルの本がまとまって入っています。

ですが、時々まったくバラバラに入っている段ボールがあるのです。

ブックフェアの本はいろいろな学校を回ってくるそうで、たぶん前の学校で段ボールに収納する際に、深く考えずに取りあえず入れてしまった人がいるのかなぁ?と、この時は思っていました。

何だかんだで事前準備に3時間以上かかりました。


ブックフェアは昼休みや放課後に行われます。私は会場に訪れた保護者や子供達の案内や見回りをしていました。

ブックフェアは大盛況、今までで一番の人出だったそうです。


数日間に及ぶブックフェアが終わると、片付けが待っています。

飾り付けの品物は処分する物と使い回すものがあるため、一つ一つ確認しながら片付けを行います。

本は、次の学校の方々のために、なるべくジャンル毎に同じ本はまとめて仕舞うようにしていたのですが、搬出用のトラックが意外と早く到着してしまいました。

そのため急いで片づけることになり、最後の方は取りあえず本を段ボールに収める!で、なんとか乗り切りました。

多分、我々の前の学校の方々も同じ状況だったのだなぁ、だからバラバラに入っている段ボールがあったんだ・・・と、この時に気がつきました。


夜、片付けが終わって、いつもの図書室に戻った様子を眺めながら、やりきった達成感と終わってしまった寂しさを感じました。

ブックフェアのボランティアでは、いろいろな方に出会い、刺激を受けました。学校司書の方とも親しくなり、クラスボランティアに入っているときなどに子供用の本についてアドバイスを頂いたりしました。

特にスーパバイザーを務めたお母さんとは、より絆が深まり、その後も親子共々お世話になりました。今でもメールでのやりとりが続いているのですが、彼女は今、アリゾナで学校の先生をしています。


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