アメリカ現地校ボランティア体験記 その2(1年生編)
前回の記事でも少しお話しましたが、家族が通っていた小学校で1年生から3年生までの3年間、毎年クラスボランティアに参加していました。
アメリカの学校では、先生のお手伝いとして保護者がボランティアに入ることがあります。学校や先生によって、どんなボランティアを必要としているかは違います。
通常ボランティアに参加するには、事前に申請して登録が必要です。
私の家族の担任だった先生方は以下の様なボランティアを求めていました。
・子供達への読み聞かせ
・授業中のサポート
・授業で使うプリントのコピー
・宿題やテストの〇付けや採点
・授業で使う物の準備
・子供達の作品の飾り付け
などなど・・・
私の語学力では読み聞かせや、授業のサポートは到底無理!
なので、それ以外のボランティアを3年間で全て経験しました。その他にも社会科見学の付き添いや、3年生では遠足の付き添いも経験しました。
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1年生の時の担任の先生は小さなお子さんがいる、穏やかで物静かな方でした。
向上心があって、とても勉強熱心で、学校が終わると大学へ通い、教員としてさらに上の資格を得るために勉強をしていました。
ご自身が幼い頃、母親の再婚で移民としてアメリカに来て言葉に苦労した経験から、英語が母語ではない子供達の教育(ESLなど)に熱心に取り組んでいました。
この先生のご指導のおかげで、1年生の家族の英語はびっくりするほど上達しました。
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先生のお手伝いとして、週2日ほど朝9時頃から1時間~3時間程の仕事をしていました。(ボランティア登録をしている人であれば参加は自由。出られる人が出られるときにお手伝いをします。)
準備室の様な場所で他のボランティアのお母さん方と一緒に先生のメモに従って作業を行いました。
授業用のプリントや宿題を人数分コピーを取って、まとめてホチキスで留めたり、授業で使う色画用紙を指定の大きさや形に切り抜いたり、いろいろです。用意された回答を見ながらテストの丸付けや採点などもしました。
中でも、コピーを取るのが、なかなか大変な作業だったのです。
1年生のボランティアが使えるコピー機は事務室の横にある2台のみ。
日本で使っていた最新型のコピー機と比べるとかなり古いタイプ。
一台はソートが出来なくて、ただコピーが取れるだけ・・・よく壊れる。
もう一台はもう少し上位機種で、機能はいろいろあるけれど、使い方が複雑で使いこなすのは大変~!
さらに、この2台を他のボランティアさんやPTAの役員さん達と共同で使っていたので、まさに激戦!!!
上位機種のコピー機は専らPTAの方々が使っていたので、ボランティアはひたすら旧機種でコピーして、部屋に戻って人間ソートで資料や宿題のプリント集を作っていました。
コピー用紙はそれぞれの学年のストックから使用します。自分で必要な枚数をストックから持って行って、コピー機にセットしてコピー開始。
終了したら、自分が持ってきて余った紙は持って帰る。
とても大切に使っていました。
なぜなら、コピー用紙やクラスで使う備品、その他いろいろなものは新学期に保護者の寄付によって集められた物だからです。新学期前に必要な物一覧の紙が配られ、それに従って寄付をしました。もちろん寄付は強制ではありません。
ですので、必要なものが十分に揃わないこともあります。特にコピー用紙などは足りなくなることが多く、学年の途中で再度寄付のお願いが来たりしました。
あまりにも日本の学校とは違うシステムで、初めてのボランティアは戸惑うことばかり。(他にもいろいろビックリすることがありました~!)
そのような中で、様々な国の方々と一緒にボランティアをして、友達も出来ました!
その時のひとりが、前回の記事に出てきたブックフェアのスーパバイザーを務めていたアメリカ人の女性でした。
彼女は別のクラスのボランティアだったのですが、一緒に準備室で作業をしていました。とてもフレンドリーで心の温かい人でした。私のつたない英語の話を一生懸命聞いてくれて、話してくれて、とても嬉しかったのを覚えています。
私は自分の作業が終わり、帰ることもできたのですが、とても楽しかったので彼女の作業を手伝うことにしました。
私は好きでお手伝いをさせていただいたのに彼女はとても感激をして、この出来事がきっかけで親しくなしました。
こんな感じで、あっという間に1年生のボランティア生活は終わりました。