メインビジュアル【122人122色】
今回は、卒業制作で制作した『“現代の若者”による翻訳』という冊子の表紙のビジュアルについて、解説していこうと思う。
冊子についての解説はこちら▼
このビジュアルのタイトルは「122人122色」。
「“恋愛”のアンケート」を取ったところ、回答者122名がそれぞれ全く違う考え方や感じ方、全く違った 「恋愛観」を持っている、ということに気がついた。
「122人いると122通りの考え方がある」というところから、「122人122色」とタイトルをつけ、すべて違う色の、122色の球を持っている手を表した。
また、世間には「一般的な恋愛観」として認識されているものがあり、そこから外れた考え方はなかなか周りに受け入れてもらいにくい、といった問題がある。
手の上に乗っている球は「一般的な恋愛観」に近いもの、こぼれ落ちている部分は「周囲に受け入れてもらいにくい恋愛観」を表している。
ビジュアルに使用した文章は、すべてアンケート結果からピックアップしたものである。
恋愛に関することが全人類に通じる共通言語のように扱われることが苦痛です。
複数人との恋愛関係でも成立すると思っています。一対一に限定することに疑問を感じています。
世の中がはやく性別や子供の有無や性的経験の有無や性的欲求ばかりに囚われずにもっと幸せな方法を見つけられればいいと思います
身長が高いといい、筋肉があるといいみたいな言説には首を傾けてしまいます。
恋愛体質で常に彼氏を探しているような人には共感出来ない。
人間が見ることのできる、一番身近な幻想だと思う。
私を大事にしてくれない人のことを好きにならない。