失恋後の“願望”(恋愛感情を消したい/終わらせたい)
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失恋後に芽生える「願望」
失恋後に湧き上がってくる「願望」。
失恋後は、失恋から回復するために「こうなってほしい」と願うことがある。
恋をしている時の「欲望」とは違い、大切なものを失った後の、その辛さを半減させるためだけための「せめてもの願い」である。
そんな、切ない「願望」についてまとめていった。
①恋愛感情を消したい
失恋後は、「恋愛感情を消したい」と思うようになる。
好きだった人に対する「恋愛感情」だけを消して、「人として好き」「憧れ」「尊敬」などの気持ちだけを残して、普通に、自然に、仲良くなることができたらどんなに良いだろうか。
邪魔な感情が、あまりにも多すぎる。
「愛」という綺麗な感情だけを残して、「恋」という汚い感情を全て消してしまいたい。
何も知らなかった頃は、「恋」とは何よりも綺麗で、美しいものだと思っていた。
しかし今となっては、こんなに汚いものはないな、と思ってしまう。
異性を好きになったときは、好きな人と同じ性別に生まれ変わって、親友になれたらどれほど良かっただろうか、と考えてしまう。
一ミリも気を遣わずに冗談とかを言い合えるような関係性になれたら、どれだけ幸せだろうか。
自分は友達にすらなれないんだ、と自覚するたび苦しくて苦しくて、仕方がなくなる。
②終わらせたい
「この恋を、このまま終わらせてしまいたい」と考えるようになる。
全部「良い思い出」として、綺麗なまま閉じ込めて、仕舞い込んで、終わらせたい。
今残っている未練も感情も全部消して、
ここから先の物語は一切生まれないように、
恋をした瞬間から、失恋した瞬間までの一番綺麗な物語のまま、完結させてしまいたい。
綺麗な物語が、自分の無駄な感情なんかに、上書きされてしまう前に。