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のら庭っこ便り#012 2023 7/23-8/6 壱 雨ふりを待ちながら
夏休みがはじまり、イベントが目白押しの時期へ。
例年なら、夕立や突然の天気崩れに心配する日々だったはずが、今年は雨が降らないのがあまりにも当たり前。傘を持ち歩くことすら、忘れてしまうほどでした。
7月23日
7月23日曜。南関東では、朝から晩まで晴れっぱなしの毎日。
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畑の日陰エリアに植えたミョウガが花を咲かせました。
店で売り始める時期とズレるので、毎年本当に顔を出してくれるかドキドキ。
ミョウガは、ツクシやワラビよりは探しがいがあり、タケノコより難易度は低い、収穫のワクワク度はナンバーワンだと思っています。
乾燥が激しく、農具置き場のジメジメした隙間の様なところの方が、たくさん顔を出していました。
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トマトは、今年は結局零れ種で生えてこなかったので、苗で買ったミディトマトを植えています。
今度こそ、虫に食べられる前に収穫。
雨が少ないと、味が濃いから虫にもおいしいのでしょうか。
空腹だったので、すぐに太陽熱でホットな状態で食べちゃいましたが、それもあってか格別でした。
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ウリハムシに食べ尽くされた去年とは別の理由、おそらく乾燥でこの一株以外は枯れてしまったキュウリ。
なんとか最初の実をつけてくれたので、収穫しました。
葉がだらりとしていたので、水をやります。
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オクラは、年々下り坂。
不耕起栽培は、3〜4年目が一番できないと知っていますが、来年はどうなるのか。好きな野菜で、子どもたちも食べてくれるので、もう少し欲しいところ。
食べきれないほどだった一年目が懐かしいです。
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茹でると緑になるという赤いオクラの方は、緑よりは育っている感じですが、硬くなるのが早いようで、まだちゃんと食べれていません。
筋張って硬くなったオクラは、茹でたあと頭を切って、ゼリーのようにくわえて中身だけ吸って食べています。
お行儀も諦めも悪すぎる贅沢なので、これは子どもたちにはないしょです。
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強い風で伸びるたびに折れてしまうアスパラ。
また、あたらしい芽が出てきました。
暑さに負けず、たくましい。時期的に、アスパラの頭に集まる虫もいないようで、一安心です。
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つるありインゲンは、収穫終盤。
トウモロコシや去年の秋冬野菜のなごりの枝にツルを伸ばす姿が最高です。
採るより、撮ってばっかりいる気がします。
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こちらは、枯れてしまったナスの接木苗。
台木の方から葉が出てきたので、せっかくだから見守ることに。
調べると、トルバム・ビガーという名前で売られている、東南アジア原産のターキーベリーあるいはスズメナスとも呼ばれる小さなナスの仲間なのだそう。
本当にその植物なのかを含め、成長がたのしみです。
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去年、一昨年は植えたもののほとんど食べられるような葉が残らなかった、モロヘイヤ。
今年は去年より順調。脇芽を伸ばすために摘心しました。
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ムカゴって、秋にできるんじゃなかったっけ?
と思わず調べてしまいましたが、芋を掘り起こしていないせいか、むかごがもうでき始めています。
イモは掘ったらおしまいですが、ムカゴは毎年取れるのがうれしいですね。秋になるまで落ちませんように。
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7月30日
7月30日、日曜日。この1週間まだ雨は降っていません。
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念のため虫が苦手な方はアップで見ないことをオススメします。
ピーマンや甘長トウガラシの葉がしおれています。
よくみると、カメムシの城になっていました。
手で払いますが、移住させるのはもはや不可能な数。これまで、ここで見たことのなかった種類のカメムシです。
同じ場所であっても、虫の種類から数から、毎年同じではないのは、のら庭で定点観測するまで、あまり意識していませんでした。
ちなみに、テントウムシを最近見ないなあと思っていたら、「夏眠」といって、アブラムシの活動が少ない夏は、涼しいところで休んでいるようです。
寿命が2ヶ月といわれるテントウムシが、バカンスを取るなんて、寿命に近い長さをジャンプするってことで…タイムリープみたいでおもしろいですね。
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さて、23日に顔だけ出していたアスパラは、ぐんぐん背丈を伸ばしています。
アスパラガスは南ヨーロッパ原産で冷涼な環境を好むとのことですが、暑さでやられている気配はなし。急ぎ、支柱を立てました。
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もう諦めていたゴーヤも、なんやかんやツルを伸ばして行く手を探していたので、支柱を設置。ゴーヤはここであまり育ちの勢いが出ない野菜のひとつ。
去年は小さいものが数個、夏の終わりに採れたのですが、今年は果たして実まで到達できるのか…?
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ナスも、ここでは夏の終わりにようやくちゃんと採れはじめる野菜です。
実がつくたび小さいうちに採っています。
暑さが落ちつくまで、苗の健康第一で見守っています。
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たくさんの実をいただいたインゲンは、葉などに老いが見られるようになりました。
それでも、ツルの先の方に新しい花をつけています。
足元は年季の入った佇まいなのに、顔はピチピチの若づくりだなんて、ひとつの生命のなかに、複数の時間が流れているようで、見るほどに不思議です。
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植物と動物の違いは、複数の時間が重なり合っている様子が見えるところにあるんじゃないかと思うことがあります。
ひとつの命のなかに花が咲いているところもあれば、実を結んでいるところもある。
もちろん動物だって細胞は入れ替わっているけど、花が咲くとか実がつくみたいに、複数の子宮で同時に赤ちゃんを育てるみたいなことはない。
その分、仕事の勝負どきと、子どものイベントとか、人との関係のなかに、そうしたサイクルの重なり合いがあるように感じます。
のら庭全体での時間の重なり合いを前に書きましたが、時間の重なり合う様子を感じ取るのは、オーケストラの演奏を聴いたり、楽譜を見ているような壮大さがあり、大好きです。
8月6日
8月6日、日曜日。まだまだ雨は降りません。
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翌週、キュウリはわずかにしか育っていませんでした。
実に蓄えるほどの水分がなかったのかもしれません。
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夏に実を結ぶ植物がしんどそうな一方で、秋に向けて育つラッカセイなどの植物は元気です。
それほど大きくなっているわけではないですが、葉色も良く、すくすく育っています。
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結局、この1ヶ月間、夕立を含めてほとんど雨が降りませんでした。水不足のニュースにならないのが不思議なほどです。
マルチとして生やしておいたり、刈って強いている草も水が足りないのは同じなのか、そこまで背丈を伸ばすことがないので草整理も楽ちん、収穫するものもあまりありません。
やることに追われない分、今年はゆっくり虫たちを見ることができます。
手を止めてじっとしていると、虫だけが視界のあちこちで動いているのが見えてきて、見える世界が切り替わるのは、何度見てもおもしろいです。
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次回は、虫たちの様子について書きます。
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