#読書感想文
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トマ・ピケティ ほか 『差別と資本主義 レイシズム・ キャンセルカルチャー・ ジェンダー不平等』 : キャンセルカルチャーの心理学
書評:トマ・ピケティ、ロール・ミュラ、セシル・アルデュイ、リュディヴィーヌ・バンティニ『差別と資本主義 レイシズム・キャンセルカルチャー・ジェンダー不平等』(明石書店) 本書は、「差別」の問題を、主に「資本主義」との関連において多角的に論じた、フランスの論客たちによる論文集である。 より正確に言えば、本国フランスでは、同じ叢書から別々に刊行されていたものを、日本でセレクションして1冊にまとめたものだ。したがって、話題はフランス中心だが、日本での問題とも十分にリンクする内容と