ロベルト・ロッセリーニ監督 『ドイツ零年』 : 少年の告発したもの。
映画評:ロベルト・ロッセリーニ監督『ドイツ零年』(1948年・イタリア映画)
「ヌーヴェル・ヴァーグの父」と呼ばれることもある、イタリア映画における「ネオリアリズモ」の巨匠ロベルト・ロッセリーニ。その、戦後の出世作である『無防備都市』(1945年)、『戦火のかなた』(1946年)に続いて、戦争をテーマとした三部作をなすのが、本作『ドイツ零年』である。
『無防備都市』は「ムッソリーニ政権が打倒された後、ドイツ軍に占領されたイタリアにおける対独抵抗運動での悲劇を描いたオムニバ