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「エンタメ(マンガ・アニメ・映画など)」作品のレビュー

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広く「マンガ」「アニメ」「映画」など、エンタメ作品関係のレビューを紹介します。後日整理の予定。
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#映画評

ウィリアム・フリードキン監督 『クルージング』 : 「歴史的意義」だけでは淋しい。

映画評:ウィリアム・フリードキン監督『クルージング』(1980年・アメリカ映画) 昔から、フ…

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ジョージ・スティーヴンス監督 『スイング・タイム(有頂天時代)』 : 優美なるダン…

映画評:ジョージ・スティーヴンス監督『スイング・タイム(有頂天時代)』(1936年・アメリカ…

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ピーター・ボグダノヴィッチ監督 『ペーパー・ムーン』 : 完璧なラストシーン

映画評:ピーター・ボグダノヴィッチ監督『ペーパー・ムーン』(1973年・アメリカ映画) 私好…

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オーソン・ウェルズ監督 『審判』 : ウェルズとカフカのミスマッチ

映画評:オーソン・ウェルズ監督『審判』(1963年・フランス映画) その「シャープで幾何学的…

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スタンリー・ドーネン監督 『シャレード』 : 愛らしい小品

映画評:スタンリー・ドーネン監督『シャレード』(1963年・アメリカ映画) 本作主演のオード…

年間読書人
11日前
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チャールズ・チャップリン 『黄金狂時代』 : 「喜劇」と「ラブストーリー」の二側面…

映画評:チャールズ・チャップリン『黄金狂時代』(1925年・アメリカ映画) チャップリン作品…

年間読書人
2週間前
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ロベルト・ロッセリーニ監督 『ドイツ零年』 : 少年の告発したもの。

映画評:ロベルト・ロッセリーニ監督『ドイツ零年』(1948年・イタリア映画) 「ヌーヴェル・ヴァーグの父」と呼ばれることもある、イタリア映画における「ネオリアリズモ」の巨匠ロベルト・ロッセリーニ。その、戦後の出世作である『無防備都市』(1945年)、『戦火のかなた』(1946年)に続いて、戦争をテーマとした三部作をなすのが、本作『ドイツ零年』である。 『無防備都市』は「ムッソリーニ政権が打倒された後、ドイツ軍に占領されたイタリアにおける対独抵抗運動での悲劇を描いたオムニバ

D・W・グリフィス監督 『イントレランス』 : ひと言でいうと「セットが凄い」映画

映画評:D・W・グリフィス監督『イントレランス』(1916年・アメリカ映画) 本稿のタイトルに…

年間読書人
3週間前
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映画 『バニシング・ポイント』 : 北村紗衣の「消失点」

ぬ映画評:リチャード・C・サラフィアン監督『バニシング・ポイント』(1971年・アメリカ映画…

年間読書人
3週間前
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マックス・オフュルス監督 『忘れじの面影』 : 見返りを求めないという「美徳」

映画評:マックス・オフュルス監督『忘れじの面影』(1948年・アメリカ映画) 1948年だから、…

年間読書人
1か月前
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安田淳一監督 『侍タイムスリッパー』 : 文句なし、 評判どおりの傑作

映画評:安田淳一監督『侍タイムスリッパー』(2024年) あまりにも評判どおりの傑作なので、…

年間読書人
1か月前
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エリア・カザン監督 『エデンの東』 : 薄っぺらい「建前と本音」の逆転劇

映画評:エリア・カザン監督『エデンの東』(1955年・アメリカ映画) 本作は、なかなか評価の…

年間読書人
1か月前
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岩井俊二監督 『Love Letter』 : 岩井俊二の「オカルト趣味」

映画評:岩井俊二監督『Love Letter』(1995年) およそ、私にはそぐわない映画である。 普通…

年間読書人
1か月前
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アルフレッド・ヒッチコック監督 『見知らぬ乗客』 : 「北村紗衣流ミソジニー論」は不成立

映画評:アルフレッド・ヒッチコック監督『見知らぬ乗客』(1951年・アメリカ映画) 本作を、「武蔵大学教授」でありながら、自称「不真面目な批評家」でもあり、そのじつ単なる「ポンコツ映画評論家」でしかない、北村紗衣が「批評」したなら、どうなるだろうか? まず、本作に登場する女性の扱いに、ヒッチコックの「ミソジニー(女性嫌悪)」を見るのではないだろうか。 本作の有名な冒頭部は、次のように始まる。 おおよそ上のとおりだが、ガイが妻と離婚したいと考えるのは、すでに上院議員の娘