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「エンタメ(マンガ・アニメ・映画など)」作品のレビュー

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広く「マンガ」「アニメ」「映画」など、エンタメ作品関係のレビューを紹介します。後日整理の予定。
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#作家論

岩井俊二監督 『Love Letter』 : 岩井俊二の「オカルト趣味」

映画評:岩井俊二監督『Love Letter』(1995年) およそ、私にはそぐわない映画である。 普通…

年間読書人
1か月前
31

フランソワ・トリュフォー監督 『突然炎のごとく』 : 「恋愛もの」に見せかけた「男…

映画評:フランソワ・トリュフォー監督『突然炎のごとく』(1962年・フランス映画) 「ヌーヴ…

年間読書人
2か月前
18

ポール・W・S・アンダーソン監督 『イベント・ホライゾン』 : 「才能」の質

映画評:ポール・W・S・アンダーソン監督『イベント・ホライゾン』(1997年・アメリカ映画) …

年間読書人
2か月前
12

竹田昼 『ヒャッケンマワリ』 : 内田百閒という人

書評:竹田昼『ヒャッケンマワリ』(白泉社・楽園コミックス) 内田百閒という小説家をご存知…

年間読書人
2か月前
25

エリッヒ・フォン・シュトロハイム監督 『愚なる妻』 : エリッヒ・フォン・シュトロ…

映画評:エリッヒ・フォン・シュトロハイム監督『愚なる妻』(1922年・アメリカ映画) シュト…

年間読書人
3か月前
16

藤本タツキ 『さよなら絵梨』 : 「さよなら、またね」

書評:藤本タツキ『さよなら絵梨』(ジャンプコミックス・集英社) テレビアニメにもなった『…

年間読書人
3か月前
15

ゴダールの本質を、わかりやすく説明しよう。 : ジャン=リュック・ゴダール論

ついに、ジャン=リュック・ゴダールという映画作家の本質が、理解できた。そう確信することができたのだ。 だから本稿では、それをわかりやすく説明しよう。これほど、わかりやすく説明も滅多にあるものではないと、そう自負さえしている。 私が、ゴダールの作品を初めて見たのは、ゴダールが亡くなったその年である一昨年、2022年の10月のことであった。追悼上映として、ゴダールの代表作である『勝手にしやがれ』と『気狂いピエロ』が上映されたのだ。 その際、私は、ゴダールに関する予備知識を、ほ

フランソワ・トリュフォー監督 『ピアニストを撃て』 &『あこがれ』 : トリュフォー…

映画評:フランソワ・トリュフォー監督『ピアニストを撃て』&『あこがれ』(1960年・1958年、…

年間読書人
4か月前
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藤本タツキ 短編集 『17−21』 『22−26』 : 作家自身のキャラクターのユニークさ

書評:藤本タツキ短編集『17−21』『22−26』(ジャンプコミックス・集英社) 「書評」として…

年間読書人
4か月前
30

岡崎二郎 『アフター0』第1巻 : 一読の価値のある、 上質なSFマンガ短編集

書評:岡崎二郎『アフター0』第1巻(ビッグコミックス・小学館) 本書は、1990年に刊行され…

年間読書人
4か月前
17

高橋葉介 『腹話術 (ヨウスケの奇妙な世界 PART 1) 』 : 黒い宝石箱

書評:高橋葉介『腹話術 (ヨウスケの奇妙な世界 PART 1) 』(朝日ソノラマ・サンコミックス) …

年間読書人
5か月前
18

塚原重義監督 『クラユカバ』 『クラメルカガリ』 : 暗示と憑き物落とし

映画評:塚原重義監督『クラユカバ』『クラメルカガリ』(2023年・2024年) 塚原重義監督によ…

年間読書人
6か月前
7

ロジェ・ヴァディム監督 『素直な悪女』 : 女の魅力 と「ヌーヴェル・ヴァーグ」

映画評:ロジェ・ヴァディム監督『素直な悪女』(1956年・フランス映画) 先日、レビューを書…

年間読書人
6か月前
18

ジャン=リュック・ゴダール 『ゴダール 映画史』 : 「美的レジスタンス」としてのゴダール

書評:ジャン=リュック・ゴダール『ゴダール 映画史(全)』(ちくま学芸文庫・2012年) ゴダールが亡くなった2022年つまり一昨年の暮れの追悼上映会で、代表作の『勝手にしやがれ』と『気狂いピエロ』を見て以来、こんな「意味不明な作品」を撮りながら、一部映画マニアからは「天才」「巨匠」と崇められているらしい、この「謎の人物」に興味を持ち、私なりにその理解を深めようとしてきた。 要は、「この作品の、どこがどう面白いんだろう?」というのと、「この人(ゴダール)は、何を考えてこん