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寝ても寝ても足りない私が『君は放課後インソムニア』を観た

今話題の、日曜劇場『御上先生』をみて奥平大兼が気になって気になってしょうがないのは、きっと世の中私だけじゃないはずです。

森七菜ちゃんに関しては、受注生産のオリジナルグッズに課金するほどのファンなので、生まれ変わったら来世は森七菜か吉高由里子!と日々愛を叫んでいますが、恥ずかしながら大兼くんはノーマークでした…。

『恋する母たち』や『Village』でお目にかかっておりましたが、まさかここまでの存在感、目線から息使いまでの演技全てに圧倒されて、こりゃあっぱれの第1話でした。

そんなこんなで観る以外の選択肢がなくなった『君は放課後インソムニア』
「インソムニア」はそもそも、不眠症を意味することすら知らなかった私は、自分が寝ても寝ても寝たりない、つまり不眠症とは真逆の人間であることを思い出します(笑)

ただ、映画冒頭はそんなことなんて開始3秒で忘れてしまうほど優しい声に包まれ、あえてイヤフォンにして聴き続けていたいほどの心地良さでした。
私ならこの声だけで眠くなってしまう…なんて思いながらの導入をスタートに、あっという間に飲み込まれていきます。

学生特有の悩みとか、「青春」なんて一言で簡単に片付けられてしまうにはあまりにも勿体無いくらいの繊細さ、純粋さがまっすぐ心に突き刺さってきて、自然と涙が出てくるシーンがいくつかありました。

告白のシーンで、「生まれてきて今一番幸せな顔してる私の顔、残して欲しい」的なセリフを放つ森七菜の表情が、セリフとは裏腹に微かに切なく見えた瞬間、風呂で半身浴しながら観ているのをいいことに泣きました…。

全部自分のせいじゃないんだよ、みんながいるよ、一緒だからできたんだよ、なんてありきたりな優しいメッセージも二人が演じることで何よりも強い説得力になって突き刺さってきて、抜けない何かを今も感じています。

電話じゃなくてラジオなところも、良かった。

眠れない夜も悪くない、なんてセリフ聞いたら普段休みの日は22時過ぎに布団に入ってしまう私も、1時を過ぎてもなおnoteを書き続けるくらいには捗ってしまっています。

今日は大好きな睡眠もほどほどにして、自分と向き合う時間を作ってみよう、なんて思いながら、もう少しこの作品の余韻に浸っちゃいそう。



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