博論日記40/365:ロシア宗教音楽の第一人者の死/読んだもの
暗い話と思い出話から始めさせてください。私が留学している大学院でお世話になっていたマリーナ・ラフマーノヴァが亡くなった。
先日亡くなったタラスキンの世界的栄光と比較しても、彼女のロシア音楽史における功績は勝るとも劣らないと思う。中世から20世紀まで、様々な領域に造詣が深く、毎週行われる教員会議(*)では、本当に様々なジャンルの音楽史の論文について、コメントと批判を行っていた。私の論文についてはちょっぴり(お世辞もあるだろうが)褒めていただき、面映い思いをしたのを覚えている。