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turbo1019
天気のきもち
青い空、白い雲。
まぶしく光る海の水面に似合うような。みずみずしい西瓜の赤色が映えるような。
そんな気持ちの良い夏空を、今年はまだまともに拝めていない。
最近の関東の空といえば、どんよりと曇り空が広がり、雨が降ってくることさえ珍しくない。
空気だけがじめじめと重くまとわりついてくる。これではこちらの気分まで湿気ってしまう。
7月よ。君は夏ではなかったのか。なぜ本気を出してこない。何を遠慮しているのか。
考えてみれば、去年の梅雨は恐ろしく短かった。そして、異常なまでに暑い夏だった。猛暑、酷暑という言葉たちが日本中で踊っていたのを思い出す。
さては、とわたしは考える。
想像するに、梅雨と夏は師弟関係にある。
去年、師である梅雨は弟子の夏に、そろそろひとり立ちして日本の空を好きに操ってみよ、と言った。
厳しい修行の末、やっと認めてもらえたと舞い上がった夏は、力の加減を知らないままに大暴れしてしまった。
これを咎めた梅雨が、今年はお前の好きなようにはさせない、と言って去年の分まで雨を降らせているのではないだろうか。
そんなことを考えてみると、この気だるい天気も許せる気がする。
………。
…うそです、やっぱり早く青空が似合う夏、早く来てください。頼む。