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先生と私の途中の話

以前投稿した、先生と私についての、途中の話を書こうと思う。

まずはこちらからお読みください✏️


中学三年の頃、私は同じ部活の男の子と付き合い始めた。
そのことは当然先生も知っている。
その人とは同じ高校に行き(しかも先生の母校。先生は私の先生であり先輩にもなった。)、高三の夏休み前にフラれた。

それから一年経たないうちに、その人から復縁を迫られた。
私はそれを断った。
すると、その人は半ストーカーになった。


本題に戻る

中学校を卒業し、高校生活を元彼と無駄に過ごしてしまった私は大学生になっていた。
勉強・実習・ボランティア活動・アルバイトに勤しむ忙しくて充実した日々。

ある日先生から連絡が来た。
用事があってもメールなのに電話が掛かって来て緊張してしまう。

何事かと思えば、
次に予定している演奏会に来てくれるんだよね?
という確認だった。
それについては少し前に「行きます!」とメールで伝えていたはずだった。

「行きますよ、行きます。」
「そうだよな、来るよな。うん。
 …あのさ、当日、
 ねむ子に頼みたいことがあるだけど。」

「頼みたいこと?何ですか?当日に?」
「うん、当日。当日も、なんだけど、
 その前も、打ち合わせとか、何度か…
 もちろん来れる時だけでいいんだけど…。」

「え……何?何ですか…
 なんかすごく怖いんですけど…。」

当日は、もちろん観客として楽しもうと思っていたのに、なんだか雲行きが怪しくなってきた。。

よくよく聞けば、
演奏ではない部分で力を貸してほしい、
との事だった。
次の演奏会は、先生にとってある節目となる演奏会であり、私が何かお手伝いできるとしたら最後の年だった。

予期せぬ突然の依頼に驚いたけれど、私は引き受ける事にした。
本番まであまり時間がなく、すぐに会って打ち合わせをした。

ある程度演奏会についての話が終わると、
部活の仲間とは連絡取ってる?
みんなどうしてるの?
と聞かれたので、私は知っている限りの友達のことを先生に話した。
そして、自分の近況についても。

別れた後のことについて話すと、
先生は驚いて

「お前、それ、ス…」

そこで先生は言葉を止めると、

「いや…、
 あいつも俺の生徒だから悪くは言わない。」

と言って苦しそうな顔をした。



優しい人。
普段は全然優しくないけど。


「先生付き合ってる期間長かったじゃないですか。浮気した事ありますか?」

私は酷いフラれた方をした上に、迷惑行為までされていて、怖いしうんざりだしヘトヘトだった。
それにしても先生に何てこと聞いてんだ。

この時先生はもう結婚していた。

半ストーカーになった元彼は、私と付き合っている間に少なくとも2度、別の女の子に恋(浮気じゃなくてガチ恋)をしていた。

長く付き合ったって、
どんなに尽くしたって、
どうせ心変わりされる。
飽きられる。
大切にしてもらえない。

そんなやさぐれた気持ちになっていた私に、
先生はこう言った。


「俺は浮気したこと一回もないよ。」


たぶん本当にそうなんだろう。
でも、本当かどうかは別として、
私に向かってそう言い切ってくれたことが嬉しかった。

そうだよね。
ちゃんと大事にしてくれる人もいるよね。
きっと私もそういう人に出会えるよね。

そうやって心強い言葉をもらって、
その後も私はいくつかの恋をして
フッたり捨てられたりした後、
今の夫と付き合うことになったのだった。


※ ※ ※

私のいくつかの恋については
また別の機会に…

最後まで読んでくださり
ありがとうございました🎶

【本日のヘッダー写真】
  最初の打ち合わせはレストランでケーキを食べながらだった。私も大人の仲間入りしたみたいで嬉しかったな〜的な写真。

心から感謝します。 Thank you from the bottom of my heart.