運転が嫌すぎて泣きながら教習所に通った話
私は大学在学中に免許を取った。
取るなら今しかないと思ったからだ。
昔、母が専業主婦をやりながら、家族に隠れて教習所に通い、運転免許を取得した。
当時私は小学校の低学年だったが、すっかり大人になってしまってから車の免許を取るなんて、私には絶対無理だ、と子供心に思っていた。
父は、運転免許を取得するのは絶対だ、と思っている人だ。
身分を証明する際、とにかく必要なのが運転免許証だ。社会人としての証でもある。車を運転するつもりがないから取らなくていい、と言う問題ではないのだ、と言われた。
運転するつもりはないから取りたくないと言ったら、そう言われたのだ。
免許を取得できる年齢になっても、
車を運転したいという気持ちにならなかった。
自分があのデカいマシンを乗りこなせるとは、とても思えないのだ。
ただ母のように、いずれ取らざるを得ないのであれば、学生のうちに取るしかないということはわかっていた。
私は腹を括り、教習所に通う事にしたのである。
私の鈍臭さを考慮して、母が1番期限が長いコースにしてくれた。
費用は両親が出してくれた。
私は教習所に行くのが嫌で嫌で仕方がなかった。
学科は好きだ。何の問題もない。
とにかく、車に乗るのが嫌なのだ。
案の定、運転はとても上手いとは言えなかったし、実際乗ってみても楽しさは全然感じられなかった。
が、仮免許を取得してしまった。
教習所の外を運転するなんてとんでもないことだ。
私は教習所に行かなくなった。
そしてある日、私は泣きながら両親に土下座していた。
「費用を出世払いで全額お返しするので、教習所を辞めさせて下さい。」
両親ドン引き。
「……まぁ落ち着いて。まだ期限には余裕があるんだから、とりあえず最後まで頑張ってみたらいいんじゃないか。どうしても検定や試験に受からなくて免許が取得できそうになかったら、その時は考えよう。」
父にこう言われ、全然納得できなかったし、めちゃくちゃ嫌な気持ちのままだったけれど、また教習所通いを再開した。
期間が空いたことを教官に怒られた。
当たり前だ。
何度乗っても慣れやしない。
ある時は半べそをかきながら運転した。
教官もドン引きである。
2度見された。
結局期限のギリギリまでかかって教習所を卒業し、私は無事に運転免許を取得した。
その頃、実家の車は新車のセダンに買い替えたばかりだった。
なんでだよ。乗り辛いわ。
もちろんそれでも何度かは運転した。
でも助手席の父は怖かったし、助手席の母はビビりまくるので、やはり私の運転意欲は湧かないままだった。
その少しあと、
結婚するつもりで付き合い始めた彼は運転免許を持っていなかった。
彼は最初、私が免許を持っているのだから自分は必要ないと考えていたようだった。
しかし、
のちに結婚し、のちに子供が出来て、長男が1歳の誕生日を迎える頃、彼は運転免許を取得した。
結婚当初、たまたま自宅から教習所まで5分の所に住んでいたのも理由のひとつだが、仕事をしながら、しかもその頃仕事がめちゃくちゃ忙しい中、仕事帰りや休日を使って教習所に通うのは本当に大変だったと思う。
それもこれも、私が運転しないせいだ。
申し訳ない!!
夫は、私が両親に土下座した話を聞き、これから子供を連れて移動する時の事などを考え、自分が取るしかないと思ったのだ。
申し訳ない!!
初めて買った車はコンパクトカーだったので、私も農道みたいなところで少し練習した。
久しぶりの運転は、結構ちゃんとできてる!
と思った。
が、夫に「自転車と速さかわらないよ」と言われた。
時速20kmであった。
あれ、ちょうど良いスピードだったんだけどな。
そうしてあの日を迎えたのだった。
次の投稿に続きます…。
🐈⬛ … 🚙
皆さんは運転お好きでしょうか?
好きとか嫌いとか関係なく、運転せずして生活や仕事ができない方もたくさんいますね。
私はただただ甘えているだけなのだと思います。
私が運転しないせいで不便なこといっぱいあるんです。
ちなみに今の車に買い換えてからは一回も運転してません。
もう5年以上経ってしまいました。。。
ダメダメです。
最後まで読んでくださり
ありがとうございました😊
【本日のヘッダー写真】
九州でドライブ中に見た虹🌈
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