病気が怖い病。
コロナが流行り始める前から、わたしはずっと病気が怖い。病気が怖いという気持ちが強すぎて、逆に病気になりそうな経験を何度も何度もしてきた。
例えば、足の付け根が痛いと子宮系の病気を心配し病院に行く。大丈夫と診断されてもインターネットで症状を調べ続け、心配になり、また同じ病院に行ってまた検査してもらう。(結果これは腰痛のせいであった)
腕から胸にちくちくする痛みがあった時は、胸に異常があるのかもと心配で眠れず、マンモグラフィーを受けた。そこまではまあ当たり前の行動かもしれないが、ここでわたしは別の病院を探し2度目の検査をする、ドクターショッピングという行動に出た。(結果は肋間神経痛)
ここまでは10代後半~20代前半のわたしである。
20代後半に差し掛かってくると、今度は逆に怖くて「調べる」とか「病院に行く」という行為ができなくなってしまった。
あまりにも自分が異常に病気を心配するので心療内科へ相談へ行ったことがあったが、たまたま当たった先生と相性が合わず、わたしのこの行為を真剣に考えてくれず、そこからわたしはこじらせてしまった。
今1番の問題は「検温」である。
コロナが流行り始めてからあらゆる場所で検温が行われているが、ここで熱を出してしまったらわたしは絶望に襲われて倒れてしまうだろう。
検温すると大抵36度前半なのだが、一度36.7度を出してしまった時は、不安で不安で、目の前のことをこなせなくなってしまった。真夏に歩き回った後の検温だったのでこの結果が出てしまっただけで、クールダウンしたら36.1度になったのだが、36.7度でここまでになってしまう自分が怖かった。
最近は好きなお店に行きたいのに、検温があるとどうも避けてしまう。別に体調不良ではないのに、もし熱があった時のことを考えたら…そのことで具合が悪くなりそうだ。
心配しすぎだよーという人が多数派だろうが、世の中にはこのような強迫観念に襲われる精神病があることを知って欲しい。ただの心配性で済まされる行為ではなく、楽観的に生きれる精神状態ではないのだ。
同じ苦しさを味わっている人のためにも早くコロナが収まりますように。
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