「今を大切に」ってよく使うけど、実は深すぎる言葉なんだって。
自己啓発本には「今」に集中することが大切と書いていることが多い。
これは本当に大切なことで、自分の意識の中で「過去」や「未来」と行き来をしているとかなりのエネルギーを消費してしまう気がする。
「今」に集中していると、自然と未来への不安が減る。
この世にはあがり症に苦しむ人がいる。わたしもまたあがり症であるため、会社で多数の人の前で発表したり大きな声で話すことができない。
そんなわたしの一番の悩みは「お茶出し」である。約7年事務職を経験しているが、どの職場も必ずお茶出しが存在する。
お茶出しの何が困るのかというと、手が震えてしまう。
しかもわたしの場合はお客さん相手は大丈夫なのだが、内部の人にお茶を出すとなると震えてしまう。
知らない人からはどう思われても平気なのだが、知っている人から「手が震えてたね」と言われると落ち込んでしまうから、そのプレッシャーなんだと思う。
お茶出しがあると分かっている日は前の日から気が気ではない。
どうしても手の震えをなおしたくていろんな考えを試したし、手が震えないお守りのようなものをインターネットで購入したこともある。
しかし、わたしの緊張感は度を超えてしまっているので何をやってもあまり効果が現れなかった。
ここ2年、お茶出しがない会社で働いていたのでありがたいことにこの恐怖からは逃れられていたのだが、今の会社はお茶出し地獄だ。わたしはよく席をはずす仕事を担当しているのでお茶出しが回ってくることが少ないのだが、わたしが席にいる時間にお茶出しがありそうな時間は無駄に仕事を作って避けるようにしていしまっている。
会社には何ひとつストレスがないのだが、お茶出しのストレスではげてしまいそうだ。
そんな中、youtubeであがり症克服の動画を見た。そこで、「手の震えを治す方法はありません!!」と言い切っていた。
なんだ、治す方法なんてないのか~と心から思うことで、どうもすることができないのであきらめがつく。そうして震えのことを考えてもしょうがないので「今」こなさなければいけないタスクをたくさんして、震えのことを忘れるようにする。
そうして「あきらめ」と「予期不安が消える」ことで不思議と手の震えがなくなるらしい。
すごくいいことを聞いた。
これは震えだけではなく、生きていく中で大切なことである。
「考えてもしょうがないこと」はもうきっぱりとあきらめる。
そうしてとりあえず今やることをひたすらこなす。
そうしていれば未来に上記の「考えてもしょうがないこと」が起こった場合もあきらめているので必要以上に力が入らない、リラックスして挑むことができる。
本来はこんなシンプルな生き方でいいのに、ここではああしなきゃとかいろいろ考えて、難しくしてしまっているんだよなあ。
何事も考えすぎずに、「今」を大切に生きるという訓練を頑張ります。
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