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「決断疲れ」を少なくしよう

東京都内に住んでいる私。
今年の年末年始も、故郷である東北の田舎に帰ってきました。

東京暮らしを始めて3年が経つので、東京の暮らしが肌に馴染んできています。そんな中、田舎に1年ぶりに帰って強く感じたことがありました。

それは、田舎は「決断疲れを感じる時が非常に少ない」ということ。


【私が東京から田舎に来て感じたこと】

・牛丼を食べようとした時、1店舗しかない
・スーパーが1店舗しかない
・コンビニが近くにないから、ふらっとコンビニに行くことがない
・主に車移動だから、交通手段の迷いがない

一見、東京都いう便利な地域に住んでいると、少し不便だと感じるかもしれません。しかし私は「選択しなくていい」という快適さを感じたんです。



人は1日に35,000回もの決断をしているという推計があります。

【具体的な事例】

1.ショッピングにおける意思決定疲労

イスラエルの研究チームが、仮釈放委員会の判決を分析しました。
1日の早い時間に審理された受刑者の仮釈放が認められる確率は約70%だったのに対し、昼食休憩後や1日の終わりに近づくにつれて、その確率が10%以下にまで減少するという結果が出ました。
これは、判事が多くの決断を繰り返すうちに意思決定能力が低下し、より安全な選択肢(=却下)を選びがちになることを示唆しています。

これは、裁判官だけでなく、私たちが日常的に行うショッピングなどでも同様のことが言えます。多くの商品の中から選択を繰り返すうちに疲弊し、最終的には「もう何でもいいや」と妥協してしまう、あるいは衝動買いをしてしまう可能性が高まります。


2.学校教育における意思決定疲労

学校教育の研究データもあります。
生徒は授業中の課題やテスト、友人関係など、様々な場面で決断を迫られます。研究によると、1日の終わりに近づくにつれて、生徒の集中力や学習意欲が低下し、衝動的な行動や問題行動が増加する傾向が見られるとのことです。

学校教育において、生徒の意思決定疲労を軽減することは、学習効果の向上だけでなく、生徒の精神的な健康にも良い影響を与えると考えられます。


これらの研究結果から、意思決定疲労は、私たちの日常生活の様々な場面で影響を及ぼし、その質を低下させる可能性があることが分かります。


まとめ

・意思決定疲労の状態では、集中力や注意力が低下し、衝動的な行動やリスク回避的な行動が増加する傾向があります。
・ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌量が増加し、心身の疲労や健康問題にも繋がる可能性が指摘されています。

「意思決定疲労=決断疲れ」は、やはり都会に行けば行くほど多くなるものです。生産性の高い仕事を行うためには、自分が普段どれだけ無駄な意思決定や決断をしているかを洗い出すことが必要です。

意思決定疲労をできる限り少なくして、脳を軽くしていきましょう🎶

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