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命の数を教えてもらった【comprehend物語 番外編 ~死を想う~ 歌詞について】

今回は『今の時代にまだ生きてるし、生かされてるってことは何かしら出来ること、やらなきゃいけないことがあるんじゃないか』と感じた話です。

先日リリースした新曲『死を想う』の歌詞についての話をさせて下さい。

どうも、『自分を生き抜く』をテーマに歌ってます
comprehend「コンプリヘンド」
というバンドのvo/gt根本直哉です。


▼死への興味▼

この曲のテーマは『未来の自分が、笑って終われる生き方を』

今回の歌詞は死を題材に扱ってます。けれど決して後ろ向きな作品ではありません。
いつかくる最期を笑って終われるよう、少しでも後悔しない選択をして生きよう。という前向きなメッセージを込めました。

今回もバンドのテーマである【自分を生き抜く】を歌ってます。

死は避けることはできないけれど、死があるから生きてるし、死があるから今を精一杯生きようと思う。
こう考えるようになったのは、中学生の頃。

少し自分の過去の話をさせてください。


僕は小さい時から死ついて興味がありました。
(とは言っても自殺願望があったり、死にたいと思ったことはありません)

単純に生物としての死に興味があったんです。
なんでかは全く覚えてないですし、小さい時に身内が亡くなったということもありません。

ただただ、感心というか興味があって。
死んだら自分の存在はどうなってしまうんだろう?ということを1人で考えることがありました。

ずっと眠ったまま?
寝たら目が覚めない状態?
結局いつかは死んでしまう?
そう決まってるなら、何かを頑張る必要はある?

そんなことばかり考えていたら、
夜寝るときに怖くなって泣いたこともあります。

同年代の友人たちにそんな話をしたら変なやつだと思われそうで、誰かに相談をしたことはありませんでした。


▼考えたのは、今▼

ある時、家に飾ってある標語に目が止まりました。

『今を生きる』

という字が書いてある色紙。

これは父親が教師になりたての頃に当時の校長先生だったか恩師かにもらったものだったそうです。
今までずっと飾ってあったのに、死ついて考えだして怖くなってる時に目に入ってきた。

これで靄が少し晴れた気がしました。

確かに死ぬことは決まってる。
でも、だからこそ今を生きることに意味があるし価値がある。
それなら、自分のやりたいことをやって死ぬほうが良い。

死について考えた時の原体験というのでしょうか?
その記憶が今を生きると感じさせた最初の出来事だったのかもしれません。

その後、前身バンドの活動で自分の伝えたいことを一度遠回りすることに。
(これは話すと長くなってしまいますが、メンバーやバンドを動かすことを優先しすぎて自分を後回しにした結果、自分の感情が分からなくなってしまったのです)

けれど、前身バンドの活休があったことで再び戻ってきます。一度自分が0になって、向き合った結果、記憶の奥底にあった今を生きるに触れ直すことが出来ました。


▼命の数を教えてもらった▼

去年、ある知人が亡くなりました。
一度だけ会ったことがありますが、とても気さくというか場を盛り上げる人で。めちゃくちゃ音楽について熱く語ってたのを思い出します。

去年、あるフォロワーさんが亡くなりました。
実際にお会いしたことはありませんでしたが、すごく音楽が好きな方で、僕らcomprehendのことも応援してくれていました。

どちらも僕と同じ30代。あまりにも早い。

この人たちの死が今回の歌詞を書くきっかけの一つでもあります。
改めて自分の命の時間を考えさせてくれるものでした。

一度会っただけだったり、オンラインだけのつながりでしたが、勝手ながら最期まで精一杯生きようとしてる姿はなんだか不思議と伝わってきて。。

人それぞれに命の時間があるのかもしれないと思うようになりました。

不快に思わせたらごめんなさい。
それでも、この人たちと繋がったことで自分の生き方に影響が出たのは確実にあるなぁと感じたので書かせていただきました。

生きてるから死があるし、死があるからこそ生きてる。
僕らは今の時代にまだ生きてる、生かされてるってことは何かしら出来ること、やらなきゃいけないことがあるんじゃないかと感じます。

ここまで読んで下さりありがとうございます。
最後に歌詞を載せました。
良かったら読んでやって下さい。

良い1日をお過ごし下さい。
それでは、
今日も自分を生きてやりましょう。

死を想う

言うまでもないけれど 僕ら今日も死へ向かってる
決して悲しいだけじゃない 生きていることへの裏返し

何を選んだとしても 後悔はつきまとうだろう
ならば未来の自分が 少しでも頷く道を探す

平等に死はやってくる 生きているは奇跡の形

あと何回笑えるだろう?
命の数は人それぞれだ 留まれる時間を生きて


いつか最期の日が来る それは避けられないだろう
ならば未来の自分が 笑って終われる生き方目指す

消えてくことは怖いけど だから今を生き抜いていく

あと何回歌えるだろう?
命の音を数えてみれば 今までの景色が変わる


どうしたって僕ら間違い恐れ
二の足を踏んでしまうけれど
いつだって僕ら後回しにして
自分の心を追いやるのはもういいだろう


あぁ今日も死へ向かってる
決して悲しいだけじゃない
どんな終わりを選んでく?

あと何回笑えるだろう?
命の数は人それぞれだ 留まれる今を愛して
あと何回歌えるだろう?
命の音を数えてゆけば これからの景色も変わる

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comprehend(コンプリヘンド)とは?

『誰かの為だけの人生になってないか?』

『自分を生き抜く』を歌うオルタナティブロックバンド。

激しく繊細。
美しく愚直。
あらゆる要素を包括した、ジャンルの枠に囚われることのないcomprehendの音楽を構築する。

comprehend
vo/gt 根本直哉 ba/cho 外山タロウ

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🗒️𝚌𝚘𝚖𝚙𝚛𝚎𝚑𝚎𝚗𝚍物語
バンド結成〜現在に至るまでを赤裸々に書いております。
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💿最新シングル『死を想う』


💿2ndアルバム『clarifiology』


💿1stアルバム『axiology』


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