見出し画像

猫と防災グッズ

9月1日、防災の日。大正12(1923)年に関東大震災が起きた日であるとともに、台風への警戒を強める時期にあたるとして、昭和35(1960)年に制定されたそうです。(参照:東京消防庁消防マメ知識
ペットと一緒に避難するのは「同行避難」と言うそうで、行政によるとペットを助けることが主目的ではなく、ペットを助けに戻った飼い主の二次災害の防止などの意味合いが大きいそうです。なるほど。

猫と暮らし始めて意識した防災

一人暮らしの頃は、市販の防災リュックひとつ買ったまま放置(名前すら書いていなかった)レベルで意識が低かったのですが、猫と暮らし始めてからは「ペットと一緒に避難できる避難所を確認」「在宅避難できそうな家を選ぶ」「まずは生きねば」などと、ずいぶんと意識が変わりました。

今は猫+私+同居人の生活のため、1人と1匹だった頃よりも防災バッグも少し中身を変えています。

避難グッズを人間+猫仕様にカスタマイズ

人間用の避難用バッグは持っていましたが、猫を飼い始めた約6年半前に、猫用のものも追加しました。今は猫・犬用などの専門防災バッグも売られていますが、当時は避難生活を経験した方のツイートなどを参照して中身を詰めた記憶があります。だいたい半年に1回ほど追加したり見直したり。

人間+猫仕様の防災バッグ。人間用はありきたりなもの。

前提条件

前提が違えば中身や格好も変わるので参考までに。
基本姿勢:土地・住宅が耐えうる場合は在宅避難
家族構成:猫+私+同居人
場所:関東圏
避難先:徒歩5分以内の中学校、道は平坦

私は完全在宅勤務、同居人は毎日通勤なので、有事の際は避難先で落ち合うように打ち合わせ済みです。防災バッグは1軍と2軍に分けており、状況に合わせて持ち出す優先度を決めています。
この1軍避難バッグは撥水仕様のショルダータイプ。中身は、必需品2名分×3日分と、融通がきかなそうな猫用品を優先。可能な場合は同居人が非常食の追加分などが入った2軍のバッグも持参する想定です。

うちの猫用避難グッズ

1軍バッグの1/3を占める猫用品
  1. 洗濯ネット:猫捕獲・保定用。数年前にインスタグラムで公開した際、「洗濯ネットは何用ですか?」とよく聞かれました。うちの猫はキャリーバッグが嫌いなので、お互い怪我をしないよう保定するために使用します。開口部が広いため入れ(被せ)やすく、猫も観念するという優れものです。

  2. 猫用トイレ、脱臭袋。いくら可愛くてもクサイものはクサイ。防水仕様の布製折りたたみトイレと、水で固まるタイプの可燃タイプの砂を使います。ゴミはペット用の脱臭袋に。脱臭袋は人間と共用です。

  3. フード。ロイヤルカナン消化器サポートタイプと普通の総合栄養食を半々で与えているため、ロイカナは計量して乾燥剤とともにペットフード用容器(犬のマーク)と、通常フードは小袋に分けられたタイプです。なお、保管時の湿気や量を勘案して、総合栄養食は高級なごはん(我が家比)です。食いつきがすごい。

  4. 水とフード用の器。案外見落としがちで、結構最近入れました。猫にとって安全な素材かどうかは不明なので、取り急ぎということで。ステンレス製とかに変えようかな…?

  5. 猫用緊急カード。写真に映ってませんが、「家に猫がいます」のカードです。同居人とともに財布に入れていますが、1枚余ったのでここに。写真貼り付け欄と個猫(こじん)情報欄があります。

  6. お気に入りのおもちゃ:ちびネズミと猫じゃらし。いろんなおもちゃを試してみても、やはり最安のおもちゃがお気に入りな庶民派猫なので、狭いキャリー内でも遊べるものをチョイス。

お気に入りのおもちゃシリーズ(安い)

7.おやつ(ちゅ〜る):声に出すとめちゃくちゃ反応するので家の中では「例のアレ」と呼んでいる、めったに与えないご褒美用のおやつ。

今日中身を見直して、増やしたいと思ったもの

  • 通常フード:増やすも何も、賞味期限が近かったので、新しいのを買わねばです。これを発見できただけでも見直してよかった。

  • 猫のアナログ写真:スマホにデータは入っていても、印刷しないこの世の中。有事の際には推しの写真があると精神が落ち着くとも聞いたので、眺める用と、万が一はぐれたとき用に印刷しようと思います。100均のラミネートで加工できるかな?

  • 猫砂:普段はシステムトイレを使っているため、手持ちの(昔使っていた)固まる系の砂が少ないという問題が。ポータブルトイレを用意した時期とズレていたため気づきませんでした。ネットでは箱買いしかできないようなので、至急ホームセンターで買って足します。

  • ペット用の保存水:自宅でストックしている水はミネラルウォーターのため、猫には向かない可能性が。一応専用品は存在はするようですが…すごく高級ですね。猫の腎臓にダメージが少なそうな軟水や純水の保存水を探してみます。

  • マイクロチップ:猫用首輪のバックルは、首が絞まらないようにある程度の勢いがあれば外れるタイプを使用しています。つまり首輪に住所や連絡先を書いていても……というわけで、うちの猫もまだ健康なうちに手術をしておこうかと。使う場面が出ないのが一番ですが。

  • ペット用防災手帳:近隣自治体も含めて検索したところ、色々と猫情報を書き込める緊急時用の手帳がありました。かかりつけ医とか、避難場所・避難前住所とか。緊急用カードに書ききれない情報はこっちに書くとよさそうです。



ペットと避難所

私が住んでいる地域の話ですが、「同行避難」の場合、避難先はペットと人間の居住区が分けられます。老若男女、動物が苦手な人やアレルギーを持つ人もいるので当然ですね。ペットと同一空間で過ごすのは「同伴避難」と定義されているそうです。

居住している地域は原則同行避難のみで、ペットたちは指定避難場所の屋外空きスペースに集められるそうです。屋外か……。実際には軒下や下駄箱を利用した実績があるようです。
何にせよ、避難した際はよその猫様とご一緒し、地域・行政の方にもお世話になるので、キャリーやケージ慣れ、年1回のワクチン接種は安心してもらうためにも必須ですね。いつも遊び道具にしている癖に、入れられるとなるとキャリー嫌がるんだから…。

飼い主がビビると猫もビビる

地震がちょくちょく起こった時期にわかったことですが、震度3程度の場合、うちの猫は人間の反応で隠れるかどうかを判断しているようです。それより大きいとすぐさまベッド下などに逃げます。いつ避難訓練受けた?

微妙な時ほど「どうすんの〜」と観察されるので緊張しますが、安全確保やキャリーへの誘導をしやすいよう、家では「地震が起きても慌てず騒がず避難経路確保」に努めています。小さな対策。


さて、思考整理のために書いてみた次第です。
今も台風で外は大荒れの様子。お互いに気をつけましょう。

いいなと思ったら応援しよう!