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喫茶と散歩『きっさんぽ』Vol.5 ごはんが美味しくなる一番の条件

深く面白く街を歩く、ねこばか街歩きライターのたっちゃんです。

皆さんはごはんが美味しくなる一番の条件は何だと思いますか?

先日ごはんを食べている時に確信したことがあり、これは書かなければと深夜2時、パソコンを開きました。


散歩とはちょっと離れてますが、
喫茶はごはんみたいなものなので良しとします(拡大解釈すぎるけど許してください)。


冒頭の質問のポイントは
「一番おいしいごはんの条件」
ではなく
「ごはんが美味しくなる一番の条件」
です。

なにやらよくわからんことを言っとるぞ…

と思われそうなことを書いてますが、この2つは似て非なるもの。
スイカとメロンくらい字ずらは似ていても中身は違うのです。


これを思ったきっかけは2つありまして

  1. だいぶ前に見たあるアニメのセリフ

  2. 先日「食事」に関する講演を聴いてきたこと

です。

そして確信したのがこれを書いている前々日に友達と遊んだ日の事。

1つ目のアニメとは「異世界食堂」です。


どんなアニメなのかざっくりいうと
「ねこや」という洋食屋が毎週土曜日だけ洋食屋の店内が異世界と繋がり、異世界の住人がねこやでお気に入りのメニューをおいしそうに食べる、というアニメです。


ざっくりしすぎかもしれません笑

そのアニメの印象的なシーンは
異世界のお客さんがそれはもう心底おいしそうにごはん頬張り、味をかみしめるシーンなのですが、その登場人物の一人アーデルハイドが言うセリフがあります。

「ひとりで食べるより誰かと食べる方が美味しく感じますね」

と。

これがきっかけで、ごはんが美味しくなる条件は何のだろうと、考えるようになったのです。

2つ目の講演とはホームレス環境活動家 谷口たかひささんによる「食と健康と環境破壊」というテーマの講演でした。

食卓の状態は地球の状態。食卓が豊かでないということは地球が豊かでないということ

谷口さんのインスタ↡

どんな内容なのかというと
・食品添加物が及ぼす私たちの健康への影響
・食を求める人類により破壊された環境
・食事と幸せ

などで、ママさんや農家さんが多く聴きに来られていました。

『食品添加物』

昨今ホットなキーワード。
私もスーパーに行くと時折、原材料名を眺めてはこんなに使われてるんだ、添加物、、、
と思ったりもします。が安さに負けてしまうことがほとんどです…
スラッシュルールというのも初めて知りました。※「/」より右側は食品添加物

ただ添加物がすべて悪ではない、ということも大切だそうです。

と少し話がそれましたがこの講演で最も印象に残ったことがあります。
それは

「何を食べるかで私たちの健康は変わる。   だが、誰とどんな気持ちで食べるかで私たちの幸せは変わる。健康を幸せより重きをき、幸せでないのはナンセンス」ということです。

なるほど、と思いました。

谷口さんが旅をしたチベットではこんなことわざもあります。

長生きの秘訣は、半分だけ食べて、2倍歩いて
3倍笑って、無制限に愛すること

つまりは、食べすぎず、運動して、よく笑って、人を愛しなさい、ということだそうです。

グルメドラマ、グルメ漫画、アニメ、あらゆるところで食事にフォーカスされることはありますが、なぜ、それらを観たり読んだりすると、とてもおいしそうに思うのか、その理由が分かった気がします。

料理のシズル感たっぷりの映像美はもちろんの事、おしいさを言葉にしたり、おいしいねと誰かと笑い合ったりする様が美味しそうに感じさせる、そう思います。

かの有名な孤独のグルメ。
一見、孤独のように見えますが、実は注文の時の些細なやり取りで、味、お店の背景、食事に対する井ノ頭五郎の空腹感などを店側と分かち合ったりしているのです。

孤独のグルメは食事中は確かに一人ですが、その前後では孤独にあらず。

先ほどの異世界食堂でアーデルハイド役を演じた声優の上田麗奈さんもアニメイトタイムズのインタビューでこう答えています。

インタビュアー
「演じるアーデルハイドとご自身の共通点を教えてください」
上田麗奈さん
「何を食べるかも重要だけど、どんな環境で誰と一緒に食べるか、というのを大切にしているところにはすごく共感しました!」

アニメイトタイムズTVアニメ『異世界食堂2』アーデルハイド役上田麗奈さんインタビューより

そして友達と食事をした日、これを確信したのです。

その人とは互いの考えや興味あることなどを話し、時には哲学的なことも含め深く言葉を交わすことができる人です。
そんな彼女とドッグランで犬を愛でた後、南新宿のおすすめの定食屋さんで晩御飯を食べることにしました。


定食屋の味は既に彼女のお墨付き。
少しお高めのちょっといい定食です。


美味しそうにごはんを頬張る彼女

ちなみに2人ともちゃんとした食事はこれがその日最初。
『空腹は最高のスパイス』
とはよく言ったもので、運ばれたご飯をおいしそうに食べる友人の横顔をみるとそれはもうとても美味しそうに頬張ります。


食事中は多く言葉をかわさなくても、そんな食事の時間がとても幸せだと、私は感じていました。

思い返すと先日喫茶に行った別の友人とも写真の趣味や散歩について言葉を交わしながら、過ごした喫茶時間は心地よかったなぁと思います。


フルーツサンドを美味しそうに食べる彼女

私はよく休日一人で喫茶店を巡ったり散歩に行くことが多く、1か月友達と会わない、そんなことはざらにあります。


一人でおいしさをかみしめる、それもまた誰にも邪魔させずストレスなく自由に楽しめるという点でとても大切、必要な時間だと思っています。

ただ、今回の食事で感じた多幸感とはまたちょっと違うのです。


気の置けない人とおいしいご飯を一緒に食べる、これこそがごはんを美味しくする一番の条件だと私は思います。

誰かと一緒においしいものを食べて笑い、その時間を共有する、とても幸せな時間でストレスどころかより幸せになると思うのです。
(もちろん気を使わないといけない相手ではそうはならないのですが。)

そんなわけでごはんが美味しくなる一番の条件
私は「おいしいものを、気の置けない誰かと一緒に楽しく食べること」
そう思います。

その食事が健康的であるならさらに良いかもしれません。

今回はちょっと哲学的、というか自分語りみたいになりましたが、幸せな喫茶時間を過ごす重要な要素について紐解いてみました。

あなたの喫茶時間がよりよいものでありますように。

それではまた次回!

美味しそうに回鍋肉を食べる彼


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